「5S(整理・清掃・整頓・清潔・躾)運動」は、現在も姉妹校として交流を続けているドイツのカールゼヴェリンク実業高等専門学校の訪問を契機に、平成17年からスタートしました。本県の学校では教育現場に初めて5S運動が導入され、校内美化が画期的に改善されました。 具体的な取組の一つに、「校内5Sパトロール」があります。5Sパトロールは、毎月1回放課後、生徒によるパトロール隊を編成して、5S運動の評価表に基づいて全クラスを対象に評価・表彰しています。
ただし、5S運動は単に美化活動や清掃活動ではありません。学校内で3S(整理・清掃・整頓)を推進することによって、清潔・躾は3Sの結果、得られるという捉え方で進めています。5S運動を教育活動に導入する意義や目的は次の3点です。◆5S運動の「意義(目的)」(1)「学習活動の実効性を高める」 ①教科書やノート、実習機器がすぐに取り出せれば「学習時間が確保」される。 ②ノートに書く内容が整理されていれば、「学習内容の定着」につながる。(2)「安全な学習環境づくり」 ①実習や実験に伴う危険が回避され、作業の「安全性が確保」される。 ②危険予知の習慣を身に付けさせ、「判断力の向上」が期待できる。(3)「自らを律し、学校生活を充実させる」 ①清潔な生活環境を保つため、自らの行動を律する意識が高まる。 ②躾に結び付けることで、落ち着いた学校生活になる。
また、足利市は「5Sのまち足利」を全国に向けて発信中であり、「足利5S学校」(足利5S推進ネットワーク協議会)がその活動の中核を担っています。本校でも、5S学校で開催されている「5Sインストラクター養成講座」に教職員を派遣することで、研修の場としています。
このような本校の取組が評価され、様々な団体が見学・視察に来校されています。
今後も、5S運動を学校全体で取り組み、見直しを進めながら充実発展させ、5S運動を通じて社会に貢献できる人材(生徒)を育成していきたいと考えています。
「5S運動」は本校の特色の一つですが、11月11日(金)に外部の方15名に本校での取り組みを見学いただき、高い評価をいただきました。 ↑ 製図機の整列には、床の目印が利用されています。
7月22日(金),本校が取り組んでいる5S運動の視察で,海外(ベトナム)からATY(Asia Pacific Talent Youth Traing)の方々が来校しました。学校側から5Sを始めたきっかけや5S実践に伴う利点,企業と学校の5Sの違いなど,通訳を交えて説明をしました。 ATYの生徒さんたちは,それぞれが強い関心を持って聞いていました。その後,各工業科棟の実習室を見学しました。見学後,ATYの生徒さんたちから積極的な質疑のやりとりがありました。