那珂川学

君の声で変えられるセカイがここにある
~体験探究型地域学習「那珂川学」

 馬頭高校のある那珂川町は『消滅可能性自治体』と想定される人口減少の続く自治体です。
高齢化が進み、高校生のような若者が減少し続けている現在、町に飛び出して町の方々と交流する
馬頭高校生の元気な声やアイデアが町に希望や活力を与えているのです。

  「那珂川学(なかがわがく)」とは、普通科の総合的な探究の時間で実施している本校独自の地域学習です。
那珂川町役場、那珂川町商工会、町内企業など多くの地域の皆さんのご協力を得て、現地に直接出向いたり、
   様々な知見をお持ちになる町民の方にお越し頂いたり、多くの年代の方と交流を深めながら、貴重な数多くの体験や学習を実施しています。
この学習を通じて、学校だけでは身につけきれない異世代とのコミュニケーション能力や行動力、実践力を身につけていくとともに、
地域を支える人材としての素質も身につけていきます。
 また、この学習を通して地元企業を学び、就職につなげた卒業生も数多くいます。

   

  <こんなことしてます!>
  1学年
  町長講演~那珂川町長自ら、町の魅力や課題について力説してくださいます。
             

  町内探訪~馬頭商店街とその周辺を散策し、町の商店街が抱えるシャッター街という課題を体感するとともに、
         夕陽が美しい商店街という意外な魅力に気づきます。


  特産品試食・食レポ~町の特産品のひとつ「わみやの生クリーム大福」と「千年屋(ちとせや)の生ロールケーキ」などを食べて、1分間の食レポ動画を作成。    
               クラスの仲間との協力作業で非常に盛り上がります。

  特産品体験(茶摘み・小砂焼体験)
~町内にある非常に質の高い茶葉を生産する茶園で茶摘みを体験するとともに美味しい紅茶作りの工夫について
                       茶園の方からお話を伺ったのち、町を代表する特産品である焼き物「小砂(こいさご)焼」の手びねり体験と工場を
                       見学し、小砂焼の歴史と特徴を学習します。
 
  町内整備体験(イワウチワ群生地・カタクリの山公園)~町の重要な観光資源である両場所が保存会の方々の高齢化のため
                                   保全が難しくなっているところを、保存会の方と一緒に整備のお手伝いをします。


  町の魅力を語る(町内各事業所よりブース形式講話・地域おこし協力隊隊員講話)
  ~那珂川町を活性化するために町外から町に移住されてきた町おこし協力隊の方や、地域おこしで先進的な小砂(こいさご)地域が盛り上がるきっかけを
  作られた方、地域発展に精力的に活動されている方、栃木県最大の森林組合の方など通常ではお話を伺うことの出来ない方々にお越し頂き、貴重なお話や
  町や事業の魅力をごまんと語って頂くとともに、地域の皆さんが抱いている町や将来への危機感を肌で感じます。

  観光資源調査(町内各地へ現地調査)~鷲子山上(とりのこさんしょう)神社や馬頭温泉郷など、町内にある観光資源各地に直接伺い、
                        各所の由来や集客の工夫などを調査します。


  地域課題に触れる(地域課題調査)~「町の魅力を語る」後、各グループで町の課題として、さらに知りたい分野を選択し、
                        その課題に合わせた事業所等に直接伺い、聞き取り調査を実施、町への課題意識を深めます。

  地域防災活動(那珂川町役場、那珂川町消防署・消防団・那珂川町社会福祉協議会)~ハザードマップの作成やAEDの使い方を
   実演で学習するとともに、避難所設営の練習、消防団の方からの消防団の課題講話と消防団の皆さんによる放水演習、炊き出し活動などを通じて、
   地域の防災について肌で感じて考える学習活動です。


 2学年
  課題設定・フィールドワーク(仮説調査)~1年で学んできたことをもとに自ら課題とその取り組みを設定し、フィールドワーク(現地調査)を実施。
                           今後の取り組みの在り方について、より理解を深めます。

  インターンシップ(町内各事業所)普通科のインターンシップに関しては県内でもかなり先進的な馬頭高校。
                      町内企業の強力なバックアップのもと、様々な分野での就業(しゅうぎよう)体験を可能にしています。
                      このインターンシップで企業から「うちに是非!」と指名されることも。


  地域の歴史に触れる(まほろば産金の地・祈りの地)~那珂川町は縄文時代から多くの人々がその生活を続けてきました。
  (縄文時代の遺跡が校内敷地にあり、縄文式土器の破片が拾えます。)数多くの古墳や遺跡が町内各地に大きく破損せずに残っており、
   昔からこの地に住む人々がこの地域を聖なる場所と考えていたのではないかという説もあります。さらに奈良時代にはこの地は那須国の中心地であり、
   この地で取れた金が奈良の大仏に使用された歴史もあります。そのようなお話を町の風土記の丘資料館の方からご説明いただいたきます。

  ゆりがね(採金)体験産金の神を祀る健武山(たけぶさん)神社近くの小川で、町風土記の丘資料館の方のご指導のもと採金体験を実施。
                実際、川に足首まで入って採金のやり方を学びます。これが…実際なかなか取れないけれど、すごく楽しい。

  伝統芸能学習(竹細工)~那珂川町を流れる 那珂川は東日本では一番の鮎(あゆ)遡上(そじょう)数を誇ります。そのため、昔から鮎を捕るための
   道具として竹細工(たけざいく)が発展してきました。町の竹芸会(ちくげいかい)の方々から、竹細工の歴史や編み方を学び、作品を作ります。


  特産品開発~町内のブルーベリー園の新鮮なブルーベリーや特産品である八溝(やみぞ)ししまるという猪肉(ししにく)をどのように特産品として
          提供できるかを研究し、学校祭で商品として提供しました。

  地域おこしを学ぶ(地域おこし先進地 小砂(こいさご) から)那珂川町の北東部にある小砂地域は以前より地域おこしに
   精力的に活動している地域です。その小砂地域の人から地域おこしに必要な要素とは何かを直接伺いながら、自分たちにできることとは何かを考えます。

 

  

   
 

 1・2年共通

  古館祭(学校祭)における展示・実演~那珂川学で調査した内容や研究・製作した作品を展示・販売しています。

  なかがわ学発表会(調査報告会)~毎年2月に町のホールで町民の方をお呼びして、1年間の調査・成果発表をしています。
                      観覧された町民の方から多くの声をいただき、毎年那珂川学をブラッシュアップさせ、好評をいただいています。

  

 
 その他 
   総合的な探究の時間の「那珂川学」外でも、2年選択科目「総合社会」「歴史探求」や3年選択科目「地域探究」において、
  総合的な探究の時間の「那珂川学」で学んだことをさらに深めて、探究型の地域学習を実施しています。
   今年度は町役場と協力し、町の次期振興計画の立案に本校生が関わる予定です。

  


※以上のプログラムはあくまでも主なものであり、年度によっては実施できないプログラムもあります。また、新たに始めるプログラムもあります。


<那珂川学を学んだ声・関わった声>

「那珂川学から学んだこと」 平成30年度卒業生 大野 雅矢
私のいた学年は1年の時から那珂川学を学んだ最初の学年だと聞いています。私自身は
町外出身のため、最初は正直何のためにこの学習をやっているのかわからないところもあ
りました。しかし、那珂川学を通して那珂川町の歴史や産業などの魅力を詳しく知ったり、
町内の方や事業所の方とお話ししたりしているうちに、那珂川町のよさがよくわかり町に
親しみを持てるようになりました。また、学校や家以外で年配の方とお話しする機会があ
まりない中でこのような形でお話をすることで、年配の方々に親しみを持てたり、私たち
以上に精力的に活動されている様子を知り尊敬の念を抱くこともできました。那珂川学で
は学校の授業以上に多くのことを学べたと感じています。現在、私は那珂川学で取り上げ
た那珂川町内の企業に勤めていますが、今後も何らかの形で那珂川町に貢献したいと考え
ています。在校生の皆さんも、これから入学される皆さんも那珂川学でぜひ多くのことを
学んでほしいと思います。
 

那珂川町役場企画財政課なかがわぐらし推進係 岡山 このみ様
こんな風に地域を知る機会があればよかったなぁと、自分が高校生だった頃を思い出し
ながら毎回活動に同行しています。出身にかかわらず生徒たちが那珂川町に興味を持って
くれることは、地域にとっていい影響を与えてくれていると思います。
これからは、「楽しい!」「こんなものがあるんだ!」という気づきから一歩踏み出して
地域課題の解決に近づく学習を期待し、町としても綿密な連携を取っていければと考えています。

 


 

日誌

那珂川学だより
2019/09/18

1年那珂川学 「那珂川町に生きる」

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 本日、普通科・水産科合わせた1年生全員対象の那珂川学を実施しました。

 講師として、株式会社トーセン総務課長鈴木勝博様をお招きし、町の面積の
7割近くを占める森林とその活用についての取り組みについて、貴重なお話を
いただきました。
 森林が水資源の確保や防災に深く関わっていることをはじめとして、間伐材
を用いたバイオマス発電所を町内に建設し、その発電所を活用した新たな産業
の提供、間伐材を一般の方に提供していただくシステムとしての木の駅プロ
ジェクト、バイオマス発電所を主とした半径50キロ圏内を自立した経済圏と
するエネルフォーレ50という取り組みなど、トーセン様が環境に配慮されな
がらこの地域の活性化にむけて精力的に活動されていることを伺うことができ
ました。

 講話後の質疑応答では、生徒から活発に質問が挙げられ、関心の高さを感じ
取ることができました。

 
   

17:22 | 投票する | 投票数(0) | コメント(0)
2019/09/04

2年那珂川学「地域特産物学習」

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普通科2年生が那珂川学で「地域特産物学習」に取り組みました。
「猪狩猟」と「竹細工」の2班に分かれ、那珂川町狩猟協会と那珂
川町竹芸会の方を講師としてお招きしての学習となりました。

「猪狩猟」班では、猪の生態や害獣についてのお話をいただくだけ
ではなく、括りワナの作り方を実際に体験しながら学ぶことができ
ました。

  

「竹細工」班では、竹芸会がどのような組織なのかというお話をい
ただいた後に、竹芸会の皆様からご指導をいただきながら箸作りに
取り組みました。

  

いずれにおいても、地域の皆さんのお力添えをいただきながら、生
徒たちはいきいきと活動していました。

次回は18日(水)に、「猪狩猟」班は現地で猪ワナ猟体験や加工
場見学を、「竹細工」班は四海並花籠(しかいなみはなかご)作り
を実施予定です。
また今度の学校祭でこの学習を活かしながら、ししまる鍋の提供や
作成した籠の展示・竹籠を用いた特産品販売等を行う予定です。
14:28 | 投票する | 投票数(1) | コメント(0)
2019/09/02

2年「総合社会」那珂川町未来創造会議にむけて

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 本日、2年「総合社会」選択生徒が、来年1月に開催される那珂川町
未来創造会議にむけて、那珂川町役場企画財政課の皆さんと那珂川町ま
ち・ひと・しごと創生総合戦略推進委員会会長のご指導を受けながら、
町が抱える課題について学ぶとともに、若者にとって魅力的な町づくり
とは何かについて忌憚なく意見を交わしました。
 生徒たちは当初戸惑っていましたが、皆さんのアドバイスから次第に
緊張がほぐれ、時間が終わる頃にはすっかり自分の意見を自分の言葉で
話せるようになっていました。
 最後に実施した「若者にとって魅力的な町づくりに必要なこと」につ
いてのブレーンストーミングでは活発にアイデアが出され、100枚以
上の付箋が模造紙一面に貼り出された時には圧巻でした。
 次回はこの付箋を用いて、KJ法で整理を行い、自分たちの実施した
い内容を煮詰めていく予定です。

  
20:04 | 投票する | 投票数(0) | コメント(0)
2019/09/02

那珂川学の詳細について

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本校で実施している地域学習「那珂川学」について、詳細を掲載しました。
お質問等ございましたら、本校那珂川学係までお問い合わせください。
20:01 | 投票する | 投票数(3) | コメント(0) | 連絡事項