調査研究
- キャリア教育の視点を生かした進路指導の工夫・改善に関する参考資料
- 生徒一人一人の勤労観、職業観を育てるために - 【 中学校・高等学校編 】
(平成17年度調査研究事業) -
今日、少子高齢化社会の到来や産業経済の構造的変化、雇用形態の多様化・流動化などを背景として、将来への不透明さが増幅するとともに、就職・進学を問わず、生徒の進路をめぐる環境は大きく変化しています。また、「フリーター」や「ニート」の増加が大きな社会問題となって、若者の社会的な自立に対する支援が国の重要課題に位置付けられ、学校教育においても、小学校段階からのキャリア教育推進が求められています。
本県においても、平成18年度から本格的にキャリア教育に取り組むための施策が動き出すことから、このほど、本県におけるキャリア教育の推進を図ることをねらいとして、現在の中学校及び高等学校における進路指導をキャリア教育の視点でとらえ直し、よりよい実践に向けたプログラムとして再構築するための考え方や具体的な手だてを、事例を紹介しながら解説するように本冊子の内容をまとめました。
本資料が、校内研修や進路指導の工夫・改善のための参考資料として活用され、教職員の共通理解や、教育活動の充実などの具体的な成果につながることを期待します。
平成18年3月
栃木県総合教育センター所長
佐藤 信勝(PDFファイル:2.18MB) - 目次
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はじめに Ⅰ キャリア教育を理解するために Q1 キャリア教育とはどのようなものか? Q2 キャリア教育で育成を目指す能力や態度とはどのようなものか? Q3 なぜ、小学校段階からキャリア教育に取り組む必要があるのか? Q4 キャリア教育の視点を生かすことで進路指導の展開はどのように変わるのか? Ⅱ 組織的・体系的なキャリア教育を実践するポイント
-「能力や態度」の育成を軸とした学習プログラムの開発に向けて-POINT 1 キャリア教育を教育課程に位置付けて、学校教育全体で展開する POINT 2 目標や評価の観点を明確にして系統的な進路学習を展開する POINT 3 活動のねらいを明確にし、能力や態度に着目して体験的な活動の成果をとらえる POINT 4 ガイダンスとカウンセリングとをつなぐ Ⅲ キャリア教育に関する文献や資料