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  • 集団における望ましい人間関係づくりに関する調査研究報告書
    ~児童生徒の意識の特徴と望ましい人間関係を構築するための手だて~

    (平成19年度調査研究事業)
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  •  専門学科では、専門科目の内容が学科を特色付けている。たとえば、福祉学科については、中学生とその保護者に対して、次のように紹介されている。
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  •  B高等学校では、入学後の学習や生活に関するガイダンスを通して、このような特色を生徒一人一人が十分に理解するよう指導している。特に福祉マインド、コミュニケーション能力などを3年間を通して高めていく組織的な取組の成果がよく現れている。
     1年生では、必修科目の「社会福祉基礎」において、特別支援学校の児童との交流活動を実施している。主な内容は、6月と11月に行う体験活動やレクレーション活動の援助で、企画、事前準備、当日の実施を、グループ単位で行う。活動内容自体、生徒一人一人の意識を高めることが期待される魅力ある科目であるが、それ以上に、グループ活動を通じて、生徒同士が話し合ったり他者の発言を真剣に聞いたりする態度が育っていることが注目すべき点である。たとえば、放課後の交流活動の企画や準備に参加しない生徒には、声をかけあってグループ全体の参画意識を高めようとする様子が見られる。話し合いの中で、様々な意見が出されるが、自分と異なる意見を否定するのではなく、お互いを認めてそれぞれのアイディアを生かそうとしている。
     また、教員は、このようなクラス全体の雰囲気作りや専門的な助言を行い、グループのリーダーを中心とする主体的な活動を支援する役割を果たしている。学科の目的や特色について、教職員間で共通理解が得られているため、クラス担任を中心としながらも、専門科目の指導に携わる複数の教職員による指導体制がつくられている。
     さらに、このような生徒の姿勢は授業だけにとどまらず、課外活動としてボランティアに多数参加したり、学校行事や生徒会活動への積極的な参加にもつながっている。
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