調査研究
- 集団における望ましい人間関係づくりに関する調査研究報告書
~児童生徒の意識の特徴と望ましい人間関係を構築するための手だて~
(平成19年度調査研究事業) -
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教員に気持ちを聞いてもらっている児童生徒ほど、学級の向上を目指して問題点を話題にできます。
教員の受容的な態度が、児童生徒が本来持っている力を発揮するための安心感と、教員への信頼感を与えているものと考えられます。
「受容」を重視した児童・生徒指導を推進することが大切です。
なお、問題行動に対する毅然とした指導は、「受容」を重視した児童・生徒指導を支えるものであり、対立するものではありません。 -
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◇ 「学級では問題点をなくすため、そのことをみんなで話題にすることができる」について、「はい」と「いいえ」の児童生徒の回答の割合は、小6以降、それぞれ5割程度です。一方教員が同様の質問に「はい」と回答した割合は7割を超えています。 (p45 グラフ28群参照) -
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◇ 先生に気持ちを聞いてもらっていると回答した児童生徒は、問題点を解決するためにそのことを話題にできると回答する傾向がみられます。
・ 別のデータでは、先生に気持ちを聞いてもらっていると回答した児童生徒は、困っている人がいるとみんなで自然に声をかけあうと回答する傾向もみられます。(p56 グラフ35群参照)