調査研究
平成１９年度調査研究 高等学校における教科指導の充実 (更新)
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教育課程実施状況調査や学力に関する国際的な調査では、日本の高校生の学力の状況や学習に対する意識などが明らかにされ、文部科学省等からも学力向上のための様々な対策や提言がなされています。このような中で、平成19年４月には、小学校第６学年と中学校第３学年を対象に、国語科、算数・数学科の２教科で、「全国学力・学習状況調査」が実施されました。10月末に公表された調査の結果から指摘された課題は、小・中学校においては喫緊の課題となっていますが、一朝一夕に解決することは難しい問題であると思われます。したがって、小・中学校における現在の課題は、とりもなおさず高等学校の課題としても引き継がれることになるでしょう。また、12月には、2006年のＰＩＳＡ調査の結果も公表され、科学的リテラシーをはじめ、数学的リテラシー、読解力を向上させるための対策が急がれる結果となりました。
各学校においても、教育活動の充実・改善に努めているところですが、特に教科指導においては、限られた時間の中で効果的な指導を展開して、生徒の学力向上を図ることは言うまでもありません。
これらのことを踏まえ、総合教育センターでは、「高等学校における教科指導の充実に関する調査研究」に取り組んでいます。この調査研究の目的は、基礎・基本の確実な定着を図るための授業改善を目指して、教科指導の在り方について研究し、その成果を普及することにより、学力の向上に資することにあります。
今年度は、国語科、地理歴史科、数学科、理科において、教育課程実施状況調査の調査結果等から指摘されている課題を踏まえ、その解決を図るための授業改善の方策等について研究に取り組みました。研究の成果をまとめた本冊子を、各学校の実情に応じて有効に御活用いただければ幸いです。
最後に、今年度の調査研究を進めるにあたり、御協力いただきました研究協力委員の方々に深く感謝申し上げます。
平成20年３月
栃木県総合教育センター所長
五味田 謙一 -
国語科 「話すこと・聞くこと」の指導の工夫 
はじめに 
事例１ グループによるリレーブックトーク 事例２ 話し合いと相互評価を通して練り上げるプレゼンテーション 事例３ 調べ学習の成果をポスターセッションで発表する 事例４ 「話すこと・聞くこと」の言語活動を通して『羅生門』を読み深める おわりに 地理歴史科 歴史的思考力の育成を目指した世界史の課題追究学習 はじめに 事例１ 国家が繁栄した理由について考察させる授業 事例２ 歴史的事象について、絵画資料の読み解きを通して考察させる授業 事例３ 歴史的事象について、その理由・背景に着目して考察させる授業 おわりに 数学科 生徒の主体的活動を取り入れた授業展開の工夫 はじめに 事例１ 数学的コミュニケーションを生かした「２次関数」の指導の工夫 事例２ コンピュータを活用した「三角関数」の指導の工夫 事例３ 「積分」の導入段階での指導の工夫 おわりに 理科《物理領域 》 学ぶ手応えを実感できる授業を目指して [速度・加速度] はじめに 事例１ ワイヤレスマウスを用いた時間計測 事例２ 加速度センサーを用いた加速度計測 おわりに 理科《化学領域 》 学ぶ手応えを実感できる化学を目指して [イオンの指導法] はじめに 実験・観察 岩塩から塩化ナトリウムの結晶を取り出そう 模型製作 塩化ナトリウムの１億倍モデルを作ろう 実験・観察 塩化ナトリウムの結晶中のイオンの数を求めよう 実験・観察 塩化ナトリウムの溶解の様子を観察しよう 教具製作 イオンテスターの製作と活用法 おわりに 理科《生物領域 》 学ぶ手応えを実感できる生物教材の工夫 ［植物・情報活用］ はじめに 事例Ⅰ〔植物〕葉と花と実の関係 ～果実の観察～ 事例Ⅱ〔植物〕植物細胞の浸透現象～細胞への水の出入りを実感できる教材の工夫～ 事例Ⅲ〔植物〕ポーチュラカの組織培養～カルスの形成を実感できる教材の工夫～ 事例Ⅳ〔情報活用〕カードゲームの手法の活用～減数分裂の過程の理解～ おわりに プレゼンテーション教材の活用について -
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