平成21年度調査研究
高等学校における教科指導の充実
総合教育センターでは、基礎・基本の確実な定着を図る教科指導の在り方について研究するとともに、その成果を普及することで生徒の学力の向上に資することを目的に、平成17年度より、「高等学校における教科指導の充実に関する調査研究」に取り組んでいます。
近年の教育課程実施状況調査や学力に関する国際的な調査では、日本の児童生徒の学力の状況や学習に対する意識などが明らかにされ、文部科学省等からも学力向上のための様々な対策が打ち出されたり提言がなされたりしています。平成19年12月に公表された、OECD生徒の学習到達度調査(PISA2006年)では、科学的リテラシーをはじめ、数学的リテラシー、読解力のそれぞれについて問題点が指摘されています。平成20年12月には、国際教育到達度評価学会(IEA)が行った国際数学・理科教育動向調査の2007年調査(TIMSS2007)の結果が公表され、学力低下に歯止めがかかったという分析がある一方で、パターン化された指導の弊害とも見られる結果も一部に見られ、思考力の育成に課題があることも指摘されています。
これらの調査の分析結果を踏まえて、中央教育審議会答申で改善の方向性が示され、平成21年3月には、高等学校の新学習指導要領が告示されました。数学と理科が平成24年度から、国語、地理歴史、公民、外国語が平成25年度から学年進行で実施されます。今回の改訂の主な改善事項として、「言語活動の充実」、「理数教育の充実」が示されました。これらは、先に挙げた各種調査で、思考力・判断力・表現力等を問う読解力や記述式の問題、知識・技能を活用する問題に課題が見られたことなどに対する改善策でもあります。
今年度の調査研究においては、新学習指導要領の改訂の趣旨を踏まえるとともに、各種調査の結果から指摘されている課題の解決を図るための授業改善について、国語科、地理歴史科、数学科、理科、外国語科(英語)の各教科で取り組みました。調査研究を進めるにあたり、御協力いただきました研究協力委員の方々に、深く感謝申し上げます。
今後、研究の成果をまとめた本冊子を有効に御活用いただければ幸いです。
平成22年3月
栃木県総合教育センター所長
瓦 井 千 尋
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| 国語科 新学習指導要領への対応 - 言語活動の充実(1)- | ||
| はじめに | ||
| 事例1 相互評価を生かして小論文を書く | ||
| 事例2 「臨江之麋」を基にした創作活動を通して、人間、社会に対する思想を的確にとらえる | ||
| 事例3 「八代集」から兼好法師好みの和歌を見つける | ||
| おわりに | ||
| 地理歴史科 新学習指導要領における改善事項を踏まえた「地理」の指導 | ||
| はじめに | ||
| 事例1 地域の自然環境と防災(地理A) | ||
| 事例2 地図の読図から言語活動への展開(地理B) | ||
| 事例3 作業的な学習から言語活動への展開(地理B) | ||
| おわりに | ||
| 数学科 分かる授業の展開の工夫 ~数学的活動の充実~ | ||
| はじめに | ||
| 「分かる」ことについての生徒の意識と指導の工夫 | ||
| 事例1「不等式の解き方が分かる」ための指導の工夫 | ||
| 事例2「正弦定理が分かる」ための指導の工夫 | ||
| 事例3「場合の数の考え方・求め方が分かる」ための指導の工夫 | ||
| おわりに | ||
| 理科《物理領域 》 思考力・表現力を高める授業を目指して[熱力学] | ||
| 研究の概要 | ||
| 事例Ⅰ 実験「熱伝導を利用した比熱の測定」 | ||
| 事例Ⅱ 観察「空気中、水中の微粒子が行うブラウン運動」 | ||
| 事例Ⅲ 実験「ペランの方法によるアボガドロ数の測定」 | ||
| 事例Ⅳ ものづくり「スターリングエンジンの仕組みを利用したおもちゃの製作」 | ||
| 事例Ⅴ ものづくり「スターリングクーラーの製作」 | ||
| 事例Ⅵ ものづくり「ジクロロメタンを用いたヒートポンプモデルの製作」 | ||
| 事例Ⅶ 実験「温度・圧力センサを用いたボイルの法則の検証」 | ||
| 事例Ⅷ 学習課題「熱力学第2法則についての理解を深めよう」 | ||
| 理科《化学領域 》 科学的な思考力・表現力を身に付ける化学の授業を目指して[電池] | ||
| はじめに(調査研究の背景) | ||
| 研究の概要 | ||
| 演示実験・生徒実験金属のイオン化と析出を考えよう | ||
| 演示実験・生徒実験いろいろな金属の反応性を調べよう | ||
| 演示実験・生徒実験電池の原理を確かめよう | ||
| おわりに(アンケート調査による本調査研究に対する評価) | ||
| 理科《生物領域 》 科学的な思考力・表現力を育成するための取り組み | ||
| はじめに | ||
| 事例Ⅰ 細胞膜の性質とはたらき | ||
| 事例Ⅱ 細胞内外の酵素のはたらき | ||
| 事例Ⅲ 体細胞分裂と減数分裂 | ||
| 事例Ⅳ 動物の発生 | ||
| 事例Ⅴ 遺伝の法則 | ||
| 事例Ⅵ 身近な自然環境 | ||
| おわりに | ||
| 外国語科(英語) コミュニケーション能力の伸長を目指した授業展開の工夫 | ||
| はじめに | ||
| 事例Ⅰコミュニケーション能力の伸長を図るための授業展開 -1レッスンの展開方法の工夫- | ||
| 事例Ⅱ自己表現力を高めるための段階的指導の工夫 ―コミュニケーション能力を高めるためのライティングの指導法― | ||
| 事例Ⅲ自己表現力を高めるための段階的指導の工夫 ―コミュニケーション能力を高めるための英語Ⅱの指導法― | ||
| おわりに | ||
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