教員と子どものための
これだけは、知ろう、守ろう、実践しよう ネットトラブルにあわないために
不正アクセス行為は処罰されます 〜指導のポイント〜
ねらい
コンピュータネットワークを通じて他人のコンピュータに不正にアクセスする(しようとする)ことは、住居侵入などと同じように犯罪行為であることを理解させます。
ここでは、不正アクセス行為とはどのような行為かを理解させ、絶対に行ってはならないという態度を身に付けさせます。
学習の場面
- 学級活動・総合的な学習の時間などで、コンピュータの活用時に取り扱うと効果的です。
- 普通教科情報や社会科などで、個人情報保護やプライバシー保護の問題と一緒に取り扱うと効果的です。
指導上の留意点
- 未成年者の不正アクセスに関する事件が増加しています。特に、オンラインゲームやネットオークション、で他人のIDとパスワードを利用するなどの安易な例がほとんどです。
- 好奇心や遊び心から「ちょっとやってみた」ことが、本人も予想しないトラブルに発展することがあります。絶対にやってはいけないという強い姿勢で指導することが大切です。
- 被害にあわないための対策について、自分がコンピュータのユーザであれば知っていること が大切であることを理解させます。
用語・資料
ハッカー
コンピュータの高い技術を持った人のことをいいますが、技術を悪用して他人のコンピュータに侵入・破壊を行なう者を指すこともあります。本来「ハッカー」には悪い意味はなかったといわれています。
クラッカー
悪意を持って、インターネットなどのネットワークを通じて外部から侵入し、他人のコンピュータのデータを盗み見たり、改ざん・破壊などを行なう者のことをいいます。
不正アクセスの禁止等に関する法律
アクセスが制限されたコンピュータネットワークに、不正に入手した他人のID・パスワードでアクセスしたり、セキュリティ・ホールなどをついた攻撃をしかけ侵入することを禁止した法律です。不正アクセス行為には、1年以下の懲役または50万円以下の罰金が課せられます。
不正アクセスの事件に関する資料
警察庁サイバー犯罪対策 http://www.npa.go.jp/cyber/
不正アクセスに関連した事件の検挙件数、事件の事例、傾向などの資料が掲載されています。