教員と子どものための
これだけは、知ろう、守ろう、実践しよう ネットトラブルにあわないために
ケータイは危険ととなり合わせ 〜指導のポイント〜
ねらい
携帯電話を利用する児童生徒は年々増加しています。しかし、多くの児童生徒が不適切な利用による事件やトラブルに巻き込まれていることも事実です。便利な面もあるが危険も潜んでいる携帯電話の利用のしかたについて理解させ、事件やトラブルに巻き込まれないための対策を身に付けさせましょう。
学習の場面
- 1単位時間で取り扱う場合は、ワークシートを利用して、どうしたら良いかを考えさせながら展開すると効果的です。
- 朝の会や関連した授業等で、配付資料をもとに短時間で指導してもいいでしょう。
指導上の留意点
- 携帯電話は、今では電話機能だけでなく、インターネットに接続され「耳から親指の時代へ」と利用形態が変化し「総合コミュニケーションツール」となっています。この数年、児童生徒が携帯電話を使って売春・買春や恐喝、詐欺などの事件の被害者や加害者となる事件が増加しています。また、携帯電話のサイトでは、ポルノや売春・買春、麻薬の売買など有害な情報、危険な情報が次々と発信されています。プライベートなツールである携帯電話が、子ども達にどのような問題を発生させているか、われわれ大人たちは正確に認識しているとはいえません。指導者自身が児童生徒の携帯電話利用の問題点について充分理解しておきましょう。
- 迷惑メールや不正請求などを、実際に体験している子どももいるかもしれません。起こっているトラブルを身近な問題としてとらえさせるようにしましょう。
- 強制的に禁止すると、事件やトラブルが発生した場合に、子どもから相談する気持ちを奪ってしまいます。誰にでも起こりうることと考え、子どもに心配や悩みがあるときは相談しやすい雰囲気をつくりましょう。
用語・資料
ワン切り
短いコールで一方的に切れてしまう着信のことをいいます。着信履歴に残っていた見覚えのない番号にコールバックすると、業者に繋がり、氏名や住所を聞き出され、その後、脅迫めいた電話がかかってきて、高額な料金を請求されるという事例が発生しています。
チェーンメール
主として転送することを強く求め、内容が「いたずら」や「デマ」、あるいは「ねずみ講」であるメールのことをいいます。多くの人に転送を求めることで、「デマ」を拡散することが目的と思われるものが、最近目立つようになっています。
出会い系サイト
「インターネット異性紹介事業」のことです。異性と交際をしたい人に、インターネットを利用して交際に関する情報を、見たり、送ったり、メールなどでメッセージを伝えたりして、お互いに連絡ができるようにサービスを提供する事業です。