調査研究
- 情報モラル指導資料
- ネット社会における安全指導資料
~子どもたちがネットトラブルにあわないために~ - 3 ホンネで語り情報化社会を学ぼう
(構成的グループエンカウンターの手法で)
- 事例4.著作権!これでいいの?
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- ねらい
著作権制度の概要を理解し、著作者の権利を尊重する態度を身に付ける。
- 活動内容
- 5~6人のグループ
- 各自の考えを発表する
- グループの考えをまとめる
- 準備するもの
- 筆記用具
- ワークシート
- アンケート
- 実施する時間
- 学級活動
- ホームルーム活動
- 社会、情報などの関連する内容を扱う授業
- 保護者会
- 指導のポイント
- 各質問項目につき、グループ内の全員が必ず発言できるように発言の時間配分に気をつけさせる。
- グループの話し合いで、きちんと自分の意見が言えたかどうか振り返らせ、自己主張の大切さを理解させる。
- グループでの話し合いを通して、著作権の問題について考えさせる。
- 指導展開例
学習活動 時間 留意点 〈インストラクション〉
「著作権!これでいいの?」の活動の流れを示す。5分 活動の趣旨を理解させる。 〈エクササイズⅠ〉
ワークシートの7問について、個人で解答する。5分 グループの考えをまとめる時に必要なので、理由も簡潔に記入させる。 〈エクササイズⅡ〉
5~6人のグループに別れ、グループ各メンバーの選んだ考えを発表する。発表後グループで話し合い、グループとしての考えをワークシートにまとめる。20分 相手の意見を受け止めながら自分の意見を述べさせ、お互いに納得することが大切であることを理解させる。 正解表を見て自分の答えとグループの答えのそれぞれについて正解の数を数える。 5分 自分またはグループの考えの善し悪しを正解・解説を通して考えさせる。
配付資料(振り返りシート)「著作権!これでいいの?」および「正解・解説」〈シェアリング〉
活動を振り返り、今感じていることを振り返りシートに記入させる。10分 きちんと自分の意見が言えたか、安易な妥協はしなかったか、何を感じたかを振り返らせる。 著作権の意義についてまとめる。 5分 細かな知識よりは、著作物を使用する時には許諾を得る必要性を認識させる。
児童生徒の作文、絵等も全て著作物であることを認識させる。
- 指導展開のアレンジ例
- 正解だけでなく問題点に焦点をあてて指導する場合
(1) 事例2の配付資料(ワークシート)「ネット利用の問題点」のようなワークシートを使い、エクササイズⅠ、Ⅱを通して、グループで解答のa、b、cの問題点について、話し合わせてもよい。
(2) この場合のシェアリングは、質問項目ごとにいくつかのグループへのインタビューとし、活動全体を振り返らせてもよい。
- 2. グループの形態をとらずに教師主導で進める場合
(1) エクササイズⅡは、教師が何人かの生徒に質問する形式をとり、なぜそう考えたか、他の解答の問題点は何かについて、他の子どもから反対意見などを引き出しながら進めてもよい。
(2) この場合のシェアリングは、質問ごとに振り返らせる。活動の最後に何人かに感想を述べさせてもよい。