調査研究
- 情報モラル指導資料
- ネット社会における安全指導資料
~子どもたちがネットトラブルにあわないために~ - 3 ホンネで語り情報化社会を学ぼう
(構成的グループエンカウンターの手法で)
- 事例1.あなたが望むネットコミュニケーション
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- ねらい
周りの人たちとのコミュニケーションについて、自分自身が望むことと他者が望むことを考えることにより、誰もが過ごしやすいネット社会を築くためのルールやマナーについて考えさせる。
- 活動内容
- 2人組で順番に質問
- 振り返り
- インタビュー
- 準備するもの
- 筆記用具
- 振り返りシート
- ワークシート
- 実施する時間
- 学級活動
- ホームルーム活動
- 国語や社会などの関連する教材を扱う授業
- 指導のポイント
- 人と接していてうれしいと感じたのはどんな場面だったか、なぜそう感じたかについて思い返させる。
- 他の人はどんな時にうれしく思うのかを理解させる。
- 掲示板や電子メールなどのネットコミュニケーションも普段のコミュニケーションと同じ心づかいが大切なことを理解させる。
- 指導展開例
学習活動 時間 留意点 〈インストラクション〉
「あなたが望むコミュニケーション」の活動の流れを示す。2分 活動の趣旨を理解させる。 〈エクササイズⅠ〉
質問「あなたは普段どのようなコミュニケーション手段をとっていますか。」を交代で行う。10分 話しやすい人と2人組をつくる。一人3分ずつ自分のコミュニケーションのとり方について語る。 2人組でお互いに感想を伝え合う。 3分 何を感じたかを振り返らせる。 〈エクササイズⅡ〉
質問「今までにいろんな人と接した中で、どんなときにうれしく思いましたか。」を交代で行う。5分 質問役は10分間、同じ質問を繰り返し投げかける。(反復質問法)
回答役は5W1Hの要領で具体的に答える。2人組でお互いに感想を伝え合う。 10分 何を感じたかを振り返らせる。 〈シェアリング〉
2人組としての感想を発表する。5分 いくつかのペアにインタビューする。
ネットコミュニケーションでもコミュニケーションのとり方は同じであることを理解させる。
- 指導展開のアレンジ例
- エクササイズⅠ、Ⅱにおける2人組どうしでの振り返りの時間を省略する場合
(1) シェアリングとして、2人組へのインタビューの後、余った計13分を使って、配付資料(振り返りシート)「あなたが望むコミュニケーション」を配り、各自に振り返らせてもよい。
(2) シェアリングは、時間の関係で2人組へのインタビューも省略し、計18分を各自に振り返らせ、何人かにインタビューして感想を述べさせてもよい。
- 2人組の形態をとらずに教師主導で進める場合
(1) 配付資料(ワークシート)「ネットコミュニケーションで大切なこと」を配り、コミュニケーション手段の特性についても考えさせる。何人かに発表させる。
(2) 5~6人のグループをつくって話し合わせてもよい。グループごとに発表させる。