調査研究

• 内地留学生研究集録(抄録)
• 平成２４年度　内地留学生研究集録(抄録)
• ６　主体的な進路選択の指導の工夫
  　　―特別支援学級における進路学習の実践を通して―
• 那須町立高久中学校　菊池　美和
• 内地留学生研究集録（４２集）Ｐ27～Ｐ30
• 　特別支援学級に在籍する生徒が、将来の社会参加や自立を視野に入れ、中学校卒業後の進路選択を本人の強い思いによって行うことは容易なことではない。進学後も意欲をもって学校生活を送れるようにするためには「自分で決めた進路である」という積極的な思いが基盤になる。そのような思いをもって主体的に進路選択をしていくための指導の工夫について、授業実践を通して研究した。その結果、自己理解を深め、目的意識をもって活動することが重要であり、考えを整理しやすくするなどのきめ細かな支援の工夫をすれば、生徒は意欲をもって主体的に進路学習に取り組めることが分かった。さらに活動の中に価値基準や自己決定の場面を設けることで自己理解がより深まり、主体的な活動に結びつくことが確認できた。また、自己理解を支えるためには、自己肯定感の向上が不可欠であることが分かった。