ブラウザのJavaScriptを有効にしてください
  • 内地留学生研究集録(抄録)
  • 平成25年度 内地留学生研究集録(抄録)
  • 4 不適切な養育を受けた子どもとの「間合い」の取り方
  • 那須塩原市立黒磯小学校 國嶋 道子
  • 内地留学生研究集録(43集)P17~P20
  •  不適切な養育を受けた子どもは、他者との関係を築くことが難しく、虐待を引き出すような行動をとってしまうこともある。このような子どもの理解は難しく、関わり方も難しい。どう接したらいいのか、どう対応したらいいのかと悩む教師は少なくない。本研究では、不適切な養育を受けたことにより情緒障害の状態を見せる子どもと教師の関わり合いを観察し、エピソードを通して「間合い」の取り方について考察した。不適切な養育を受けた子どもに対して「間合い」を取るということは、「共にいながら」「見守り返し」「尊重する」ということであり、そうすることを丁寧に繰り返していくうちに、子どもは教師の思いを受け止められるようになり、よりよい関係が成り立っていくことが分かった。どんなに大変な状態の時でも、まずは「共にいる」ことが、不適切な養育を受けた子どもには特に重要であるといえる。




TOP