調査研究
- 内地留学生研究集録(抄録)
- 平成26年度 内地留学生研究集録(抄録)
- 2 児童が安心感をもって学校生活を送るための支援の在り方
―不適切な養育環境にあった児童の観察を通して― - 鹿沼市立みどりが丘小学校 直井 綾
- 内地留学生研究集録(44集)P11~P14
- 不適切な養育環境で育ってきた児童の抱える課題は多様である。児童の課題を解消するために適切な方針を立てて支援にあたることができれば、児童は安定した学校生活を送ることができるのではないだろうか。本研究では、不適切な養育環境にあった児童と教師とのかかわり合いの様子の観察や、事例検討会への参加などを通して、児童を支援するためのより良い在り方について考察する。
本研究を通して、不適切な養育環境にあった児童の支援にあたるためには、教師が児童の背景や行動の裏にある心情を理解し、信頼関係を築かなければならないことが分かった。学級や学校は、安心感が高まる環境や支援体制をつくることも大切であるといえる。また、学校の役割と他機関との連携についても整理することができた。