調査研究
- 内地留学生研究集録(抄録)
- 平成26年度 内地留学生研究集録(抄録)
- 4 児童のうまくいっているところに着目した指導方法の工夫
―自閉症・情緒障害特別支援学級における算数科「長さ」の指導を通して― - 小山市立旭小学校 関 尚美
- 内地留学生研究集録(44集)P19~P22
- 知的障害のない児童が在籍する自閉症・情緒障害特別支援学級の教科別の学習においては、教科書を用いて指導する他、児童が主体的に学習に取り組めるように、児童のうまくいっているところに着目し、指導計画の見直しや教材・教具の開発をするなど、指導方法の工夫を行うことが大切である。本研究では、児童の実態把握を「うまくいっているところ」と「教師の支援があればうまくいくところ」の二つの側面から捉え、六つの指導方法の工夫を行った。児童の実態から、算数科「長さ」の単元を取り上げ指導を行ったところ、児童の学習に対する意欲や自信を高めることができ、学習目標の達成にもつながることが分かった。また、児童のうまくいっているところに着目し指導することは、児童の学習における「安心感」と「わかりやすさ」を高めることにつなげることができると感じた。