調査研究

• 内地留学生研究集録(抄録)
• 平成２７年度　内地留学生研究集録(抄録)
• ７　軽度の知的障害がある生徒への情報モラル教育の在り方
  　　―体験的な学習を通して理解を深める指導の工夫―
• 栃木県立富屋特別支援学校　田上　岳
• 内地留学生研究集録（４５集）Ｐ２９～Ｐ３２
• 　これまでの特別支援学校高等部における情報モラル教育は、受信する側を想定した安全教育の側面が強かった。しかし軽度の知的障害がある生徒は、ＳＮＳなどで日常的に情報を発信しており、実際にネットトラブルも起きている。そこで本研究では、情報の発信者として適切な判断ができる力を育成するために、ホームページ作成という「実際の発信体験」と、ロールプレイや話合い活動といった「考える活動」を合わせた実践を行った。その結果、「考える活動」で情報発信の見えない部分について理解を深め、「実際の発信体験」を通して授業で得た知識を活用することで、情報発信における判断力を高めることができた。また実際に情報を発信する体験は、生徒の意欲を高め、主体的な発信者として情報社会に参画する態度を育てることに効果的であることが確認できた。