ブラウザのJavaScriptを有効にしてください
  • 内地留学生研究集録(抄録)
  • 平成28年度 内地留学生研究集録(抄録)
  • 10 子どもとの信頼関係の形成を目指したかかわり
      ― 子どもの言動を多面的に捉えるために ―
  • 日光市立南原小学校 中村 亜衣
  • 内地留学生研究集録(46集)P41~P44
  •  本研究では、他者とのかかわりに困難さを抱える児童との、信頼関係を形成するためのかかわり手の在り方について明らかにしたいと考えた。そのため、相談場面における子どもとのかかわりをビデオで記録し、省察を行った。かかわり手が子どもの言動の背景を多面的に捉えながら、かかわりを継続した結果、子どもとかかわり手が互いに近付き、活動や思いを共有・共感したり、互いの提案を受け入れたりすることが増えるなど、関係性の進展が見られた。子どもの言動の背景を多面的に捉えるためのかかわり手の在り方として、「かかわり手の願いや指導のねらいのみに捉われず、子どもの小さな行動から思いを見取って応じる」「子どもが好きで繰り返す行動を、関係を形成するためのよい機会として、かかわりの手立てに生かす」「ねらいの達成に至らない場面でも、その中の子どもの小さな成長を受け止める」ことが大切であると分かった。




TOP