調査研究
- 内地留学生研究集録(抄録)
- 平成29年度 内地留学生研究集録(抄録)
- 4 子どもが自ら行動を切り替えられるための教師のかかわり
― A児へのかかわりを通して ― - 日光市立落合東小学校 岩井 絵美
- 内地留学生研究集録(47 集)P17~P20
- 本研究では、子どもが自ら行動を切り替えるための教師のかかわりについて明らかにしたいと考え、相談場面における子どもと教師のかかわりをビデオで記録し、省察をした。
その結果、教師と子どもが信頼関係を形成していく中で、子どもが自ら行動を切り替えようとする姿が見られた。明らかになった教師のかかわりの要件としては、「子どもが活動に十分満足できる場面をつくる」「子どもの行動の背景を捉え、思いを受け止める」「子どもが気持ちの調整ができるよう、分かる方法で活動の終了を伝える」「子どもの行動をきめ細かに見て、状況に合わせた言葉かけをする」「子どもの思いを代弁する」「子どもが自分のやりたいことはいつできるのかを期待して切り替えられるよう、交渉する」「子どもが自信をもてるよう、切り替えられたことを認める」ことが大切であると分かった。