所長挨拶

　本センターは、県民の生涯学習活動への支援、教職員の資質向上を図る各種研修、今日的な課題に対応する各種の調査研究、幼児・児童・生徒・保護者等への教育相談、教育情報の収集及び提供、幼児教育の充実推進など生涯学習並びに学校教育の振興に資する役割を担っています。
　今年度のおもな取組として、生涯学習部門では、生涯学習・社会教育推進のための指導者の養成確保を図るとともに、家庭・地域の教育力の向上や学校支援につながる研修や情報化の進展に対応した内容をさらに充実させて参ります。また、栃木県学習情報提供システム（レインボーネット）等により家庭教育支援・生涯学習ボランティアに関する情報提供に努めて参ります。
　研修部門では、初任者研修をはじめ新規採用教職員の研修日数を研修効果を低下させることなく削減することで、年度当初の負担を軽減し、児童生徒と向き合える時間を確保しました。また、とちぎの教育未来塾、教職２～５年目研修、専門研修２や土曜開放講座における教科の専門研修等の一層の充実により、自主的・主体的な研修を促進して参ります。
　調査研究部門では、小学校の全学年及び中学校の第１・２学年を対象に、「とちぎの子どもの基礎・基本」の習得状況調査を実施し、各学校での指導方法の工夫改善に役立てて参ります。
　教育相談部門では、障害や教育上の問題等の悩みをもつ幼児・児童・生徒及びその保護者や教職員を対象に来所による相談を行うほか、発達障害児巡回教育相談や「教育相談特別講座」を実施して参ります。
　幼児教育部門では、『栃木県幼児教育センター』が中核となり、幼・保・小の連携推進事業を展開し、幼児期から児童期への円滑な接続に寄与するとともに幼児教育情報誌『おうち』を発行し、幼児教育・家庭教育に関する情報を幼稚園や保育所を通して各家庭に提供して参ります。
　本センターでは、今後とも『総合教育』の名にふさわしいシンクタンク機能を発揮するとともに、積極的な情報発信と政策提言にも努め「とちぎの教育のブランド」づくりに貢献して参りたいと考えております。