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  • 部会テーマ:本県児童生徒のより良い成長を促す心の教育の在り方
           -他者や集団とのよりよいかかわりを通して-
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  • 心の教育部会の様子1
    心の教育部会の様子2
    心の教育部会の様子3
    心の教育部会の様子4
     総合教育センター研究調査部が実施した「栃木の子どもの生活状況調査」の報告と共に小学校の特別活動と中学校の自然体験活動についての実践事例の発表が行われました。その後のシンポジウムでは、宇都宮大学教育学部 青柳 宏教授にコーディネーターをお務めいただき、教授自身による問題提起や会場から様々な意見や質問が挙げられ、参加者一人一人が、「心の教育」について課題意識をもつことができた有意義な部会となりました。


    発表1 「栃木の子どもの生活状況調査」報告
        ―生活の一層の向上をめざして―


     総合教育センターでは、5年ごとに栃木の子どもの生活状況調査を実施しています。本年度の調査結果を5年前・10年前との比較等を通して、現状を報告するとともに、統計的な分析により、子どもの生活の向上のために必要な支援等について考察し発表しました。経年による変化では概ね子どもの生活のリズムは整う方向であり、統計的な手法を用いた分析からは、子どもの生活のリズムを整えることに関連のある大人の傾向として「子どもからの信頼」や「学校や地域との連携」と共に、「傾聴」「称賛」「指導」が大切であることを確認することができました。


    発表2 笑顔あふれる豊かな人間関係を育てる特別活動
        -つながりを大切にする異年齢集団活動を通して-


     異年齢集団で構成される「児童会活動」の中で、夢や希望をもち自己実現を目指せる集団を作る取組や、自分の役割を自覚し他者のために何ができるかを考えながら活動することでリーダーを育てる取組などを発表していただきました。人間関係の希薄化など、社会的に課題の多い現状において、児童同士のかかわりの広がりやこどもたちの自己有用感を高めることにつながるとても有効な取組であることが示されました。特に、リーダーを育てるには、リーダーを支えるフォロアーを育てることが大切だということが分かりました。


    発表3 「生きる力」を育む自然体験活動
        -冒険活動教室の教育的効果に関する調査報告-


     冒険活動センターでは、宇都宮市立93校の全小・中学校が2泊3日の集団宿泊学習を行っています。施設やプログラムの紹介に続き、児童生徒に対して行った2年間の「生きる力に関するアンケート調査」の結果と先生方の声からは、当センターで取り組む自然体験活動が、児童生徒に「生きる力」を育む効果があったことが報告されました。特に、「生きる力」のどのような力を身に付けさせたいのか、企画の段階で学校とセンターの職員がよく検討し、そうした力が培われる場面を意図的に作り、実施の段階では児童生徒の活動を暖かく見守ることが大切であることが分かりました。


    シンポジウム 

     宇都宮大学教授の青柳宏教授より、心の教育は規範を教え守らせるという狭い意味の道徳教育より広い概念であり、規範意識と共に、異なる価値観を持つ他者を理解したり、他者の内面を想像したりする力を育む、「対話」が重要となる教育であるとの問題提起がありました。フロアからは、冒険活動センターでの共同活動での意見調整や、友だちとのトラブルの際に和解を促す支援をとおしての他者理解の深まりについて、情報提供がありました。
     「心の教育」は、本日の3つの発表で示されたとおり、様々な人が、それぞれの立場で、子どもに関わっていくことが大切ではあるが、それだけで解決ができるものでもないという課題意識を、参加者一人一人がもちかえることができました。   




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    •  参加者の感想
    • 青柳先生のお話は、とても貴重でした。これまでにも、異なる意見や価値観を持つ方との対話の重要性をお聞きしていたので、やはり、この視点について考えていきたいと思います。
    • シンポジウムの問題提起は改めて考えさせられました。様々な意見を聞くことができてよかったと思います。
    • 対話の教育は重要だと思います。
    • シンポジウムをマイケルサンデルの白熱教室のようにしていくには時間の確保が十分あると良いと思います。


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