言語力育成部会では、多数の参加者の中で、二つの研究発表がありました。
発表1 とちぎの子どもの言語力育成と言語活動の充実について
-栃木県連合教育会「言語力育成研究部会」7年間の研究のまとめ-
栃木県連合教育会「言語力育成研究部会」では、平成19年度から研究された言語力に関する基礎的調査やカリキュラムデザインの作成、授業における言語活動の内容等について研究してきました。これを踏まえ、平成25年度は、幼稚園、小学校、中学校、高等学校の生徒、教師、保護者にアンケートを行い、その集計と分析を基にして、栃木県における言語力育成の状況について考察したことの報告がありました。
発表2 「学び合う子」の育成をめざして
-聴き合い・伝え合う授業づくりを通して-
真岡市立真岡小学校より、「学び合う子」の育成を目指して、校内における研究授業及び授業研究会の取組について報告されました。特に、国語・算数、道徳、学級活動に焦点化を図り、学校全体で実践を行った、9年間の継続研究の成果と課題について、2名の先生方より報告されました。
指導講評
二つの発表の後、県教育委員会事務局学校教育課学力向上推進室の束原定雄副主幹より指導講評をいただきました。言語活動の充実のためには、「まず、大人が子どもの話をじっくり聴くこと。言語環境を整え、言語に関する能力を育てること。効果的な指導等についてよい実践を共有すること。」が大切である。言語活動の目標達成に向けて、言語活動がどう生かされてきたのかを踏まえ、これまでの指導について再度検討して欲しい。さらに、教科の目標、子どもの実態等を踏まえて適切に授業の中に取り入れて欲しい等の話がありました。