学校では校種を問わず、児童生徒は「いじめ」「不登校」をはじめとした様々な課題を抱えています。それらの背景には、規範意識の低下やストレス、虐待、発達障害の二次障害など、児童生徒を取り巻く複雑で多様な要因が考えられます。問題行動等に向かわせないために学校でできることを考える上では、学校生活全般を通して組織的・計画的・継続的に予防に取り組んでいくという視点が重要です。
そこで、問題行動等を予防するために、「自己有用感」と「安心感」を予防のためのキーワードとして取り上げ、実践発表と協議を行いました。
発表1 問題行動の予防
不登校やいじめなどの問題行動等に対する予防の大切さを改めて確認し、予防につながる取組について、中学校での実践を例に紹介がありました。毎日の丁寧な児童・生徒とのかかわりの積み重ねが問題行動の予防につながるという内容の発表がありました。
発表2 自己有用感を育む指導
自己有用感を育むために、内地留学での研究をもとに実践してきた様々な取組やそれにより見られた児童の変容についての紹介、及び、その取組と問題行動等の予防との関連についての発表がありました。
発表3 安心感を育むかかわり
安心感を育むための学校全体での取組や、教育相談係のチーフとして組織的に取り組んだこと、学級担任として日頃意識して実践していることについて紹介、及び、その取組により見られた生徒の変容やクラスの変容の様子についての発表がありました。
研究協議
研究協議では活発に意見が出され、「学校生活全般を通して組織的・計画的・継続的に予防に取り組んでいく」ということにさらに理解を深めるよい機会となりました。