中学校と高等学校における言語活動の充実を目指した授業の実践についての発表が行われました。質疑応答の後、参加者はグループに分かれ、言語活動の意義について、熱心な研究協議が行いました。
最後に、宇都宮大学教育学部松本敏教授から発表の講評と今後の社会科、地歴公民科の方向性等について御指導いただきました。
発表1 他者との関わり合いを通した歴史意識の育成について
-中学校社会科における歴史・公民融合単元の実践を通して-
歴史的分野と公民的分野とを融合させた単元の授業を通して、生徒が自ら歴史意識を育んでいった実践についての発表がありました。「現代」が最も身近であることを実感できるようにするために、話合い活動、インタビュー、年表づくりなどの言語活動を行い、生徒が社会的事象を自らの問題と捉え、行動していった様子を報告していただきました。
発表2 高等学校地歴公民科における言語活動の充実を目指して
-公民科における指導の工夫と改善-
高等学校の「政治・経済」において、グループ学習、ディベートなどの言語活動を通して、政治や経済に関する事象相互の関連や本質について探究させる実践の報告がありました。指導と評価の工夫や改善について実践した事例を、画像や映像を交えて発表していただきました。
研究協議
「言語活動の意義」について、校種を越えて活発な議論がなされました。協議の中で、「多様な見方・考え方をすることができる」「他人の意見を聞くことによって、自分の考えを深めることができ、視野が広がる」など多数の意見がありました。