子どもたち自らが健康について考え、行動できるようにするための実践事例の発表がありました。小学校、中学校、高等学校それぞれの発達段階に応じた取組であり、それぞれの校種での内容が参考になるだけでなく、異校種間で連携して子どもの健康教育を行っていくことについても考えさせられる部会となりました。
発表1 子どもから子どもへ
-児童保健委員会が行う健康教育-
小学校において、子どもたちが望ましい生活習慣を身に付けるために、保健委員会の子どもたちが “子どもから子どもへ” 健康について働きかけました。
楽しく健康について学ぶことができるように、劇やクイズなどを取り入れた様子や、効果的な掲示資料等の紹介がされました。
発表2 生徒保健委員会活動から発信する健康教育
-「気づく」活動の実施から「広げる」活動を意識した保健委員会活動-
中学校において、生徒が健康の大切さに「気づき」、それを他の生徒にも「広げ」、活動後には「振り返り」次へつなげる保健委員会活動の紹介がされました。「手洗い実験」や「『学校を10倍楽しくする方法』を考えよう」など様々なことに取り組み、また学校保健委員会も生徒主体で開催するなど、保健委員会の活動から学校が元気になる様子がうかがえました。
発表3 生徒保健委員による出前授業「喫煙防止教室」
-あなたはタバコをとる?命をとる?-
高等学校における、生徒保健委員会主催の「喫煙防止教室」の実践が紹介されました。小・中学校へ出向いて行っている様子を、高校生が実際に発表してくれました。楽しく、分かりやすく学ぶことができるよう、生徒が子どもの視点に立って内容を考え工夫しており、参加者も楽しい時間を過ごすことができました。喫煙防止教室を受けた小・中学生の心に残る取組であるとともに、実施している高校生の成長も望める活動であることがうかがえました。
研究協議
「子どもたちが主体的に健康を考えるための保健委員会活動」の取組や、成果と課題について熱心に協議が行われました。他校、他地区の取組などを聞くことができ、今後の取組の参考になりました。