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  • 栃木県教育研究発表大会
  • 平成27年度 栃木県教育研究発表大会
  • 児童・生徒指導部会Ⅰ
  • 部会テーマ:児童生徒へのかかわりを考える -「おやっ」と思う子がいたら-
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  • 児童・生徒指導部会Ⅰの様子1
    児童・生徒指導部会Ⅰの様子2
    児童・生徒指導部会Ⅰの様子3
    児童・生徒指導部会Ⅰの様子4
    児童・生徒指導部会Ⅰの様子5
     学校にいる全ての子どもたちを対象に、個々の状態に応じて、開発的、予防的、問題解決的それぞれの段階の指導を進めていきますが、それらは問題行動等の未然防止、初期対応、対応に相当すると考えます。この部会では、「おやっ」と思う子がいたら、予防的、問題解決的指導段階における「教員のかかわり」に焦点を当てます。初めに総合教育センターからの発表が、続いて小学校、高等学校からの発表がありました。


    発表1 組織的な指導の進め方
         -「おやっ」と思う子がいたら-


     児童生徒の問題行動等は多様化・複雑化しているが、問題を抱えた児童生徒とかかわるときに、先生が「生徒指導」「教育相談」「特別支援教育」の三つの視点を意識することが、児童生徒一人一人に丁寧にかかわることになると考えます。そのことで、児童・生徒理解が深められ、その子にとって必要な指導を行うことができるのではないかと思います。


    発表2 小学校でのかかわりの実際
         -人的資源を生かしたチーム支援について-


     児童指導主任、特別支援教育コーディネーターを中心としたチーム支援が機能しています。学校に人的資源が豊富にあること、児童にかかわる人材が常に複数いること、スクールカウンセラー、社会福祉士、医師などの外部の関係機関とのつながりが日ごろから深いことなど、校内外の人的資源を充分に活用し、本校ならではの強みを生かして個に応じた支援を行っています。


    発表3 教育相談を活用した組織的な指導

     生徒指導を行う際に、「毅然とした態度」と「教育相談的視点やかかわり」が必要です。校内での特別指導の課題を踏まえて、校内指導を取り入れて学校生活全般の中で、正しい行動や言動を身に付け、社会的な資質や行動力を高める取組を行っています。生徒支援連絡会においては、情報の共有と必要に応じて協力要請を行います。対応の協議に関しては、ケース会議や学年会、いじめ不登校対策委員会と協力して行っています。


    研究協議

     『「おやっ」と思う子への関わりで、一番大切にしていることは何か。』というテーマで研究協議を行いました。熱心な協議が行われ、以下のような意見が出されました。
    • 職員間での人間関係が良くなれば、チーム支援が円滑に進むと改めて感じました。
    • それぞれの参加者の持っている教育観を共有できました。
    • 組織的な指導を行う上で大切なポイントについて理解できました。


    まとめ

     「おやっ」と思う子へのかかわりにおいて大切なことは、「個々の教師としてのかかわり」と「組織としてのかかわり」を段階的に行うのではなく、それぞれの利点を生かしながら同時に進めて行くこということです。さらに、児童・生徒理解を深めるには、「児童・生徒指導」、「教育相談」、「特別支援教育」の3つ視点を「教員個人」の中にも、そして「組織」の中にも浸透させていくことが必要です。
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    •  参加者の感想
    • 「変化を感じる心を磨く」という言葉を協議の中で、教えていただきました。
    • 子どもにかかわるには、個人として組織として同時にかかわっていくことが大切だと思いました。
    • 小、中、高それぞれのケースの事例を聞くことができ、大変参考になりました。まずは、児童生徒により良くかかわりたいという教員の心構え、そして、自分ひとりでなく教員同士が協力し、児童生徒に向き合っていこうとする組織が大切であると、改めて実感しました。
    • 生徒指導主事、教育相談担当と参加し、次年度の組織的対応を考える上での勉強をさせていただきました。本校の体制と照らし合わせながら聞かせていただき、課題も一緒に確認することができました。校種は違っても、児童・生徒指導の神髄は同じであることも再確認させていただきました。
    • 問題行動への対応、教育相談、特別支援教育を別々に考えるのではなく、生徒部を中心とした組織で、生徒の課題への支援というくくりで対応しようと校内で進めています。このような考え方が間違いではないと講話を聞いて思いました。
    • 大学教育学部で教職課程を担当しています。学生に是非学ばせたい(聞かせたい)内容でした。


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