児童生徒指導推進室からの基調講話と幼児期前期・後期・小学校低学年の三つの実践発表を通して、幼児期から大切にしたい学びに向かう集団づくりについて、幼稚園・保育所・認定こども園と小学校、行政等、様々な校種や立場の先生方が一堂に会し、協議しました。
基調講話 幼児期から大切にしたい学びに向かう集団づくり
児童生徒指導推進室から、子どもたち一人一人を成長させる集団とはどのようなものなのか、よりよい集団づくりに必要なものは何か、「集団の中で学ぶ」という学校教育の特質に基づく指導の在り方について紹介されました。
発表1 学びの根っこを育むために
―大切にしたい集団における幼児期前期の学び-
保育所からは、乳幼児期を学びを育む「根っこ」と捉え、幼児期前期は、一人一人が十分に認めてもらうことで周囲に興味・関心をもち、友達同士の関係を築き始める、そのために保育士は、機を逃さず丁寧に関わることが大切だということが示されました。
発表2 幼児期後期に大切にしたい学びに向かう集団づくり
認定こども園からは、4歳・5歳の子どもの発達の姿とその時期の指導のポイントとして、幼児期後期の学びに向かう力として「自分の気持ちを言う」「相手の話を聞く」等の五つ、学びに向かう集団をつくるための教師の思いとして「子ども同士で答えを出す」「心を大切にする」等の五つが示されました。
発表3 学びに向かう集団をつくるために
-小学校低学年で大切にしたいこと-
小学校では、友達とともに共通の目的に向かって、考え、深め、高め合うことを大切にしている。このようなよりよい集団をつくっていくために、低学年の時期に、教師が子どもを「よく見る」、子どもの声を「よく聞く」、子どものために「よく考える」という三つの関わりが必要であることを確認しました。
グループ協議
基調講話と三つの発表を受けて、幼児期から児童期における学びに向かう集団づくりで大切にしたい子どもの姿や大人の関わりについて協議し、明日からの保育・授業等の中で心掛けたいことを三つのキーワードにまとめました。