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  • 栃木県教育研究発表大会
  • 平成28年度 栃木県教育研究発表大会
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  • 部会テーマ:これからの道徳教育の在り方を考える
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  • 道徳教育部会の様子1
    道徳教育部会の様子2
    道徳教育部会の様子3
    道徳教育部会の様子4

     栃木県小学校教育研究会道徳部会の研究主題を受け、2年間研究を行ってきた小学校の発表と、文部科学省及び栃木県より「特色ある道徳教育支援事業」の指定を受け、平成27年度より研究に取り組んできた小学校の発表がありました。次に、これらの発表をもとに、小グループでの研究協議を行いました。まとめとして、宇都宮大学大学院の和井内良樹准教授から指導助言をいただきました。



    発表1 豊かな心で、共に生きる子どもを育む道徳教育
    ―ピア・サポート活動の推進と自分との関わりで考える道徳の時間の工夫―


     道徳の時間と各教科等との指導関連表(別葉)を作成し、各教科や「ピア・サポート活動」との関連を明確にしながら、自尊感情や人間関係力の育成を図った実践について発表されました。道徳的価値の自覚を深めるための道徳の時間の工夫や豊かな心を育むための環境作りの推進等、指導過程の工夫が紹介されました。


    発表2 仲間とともによさを高め合う児童をはぐくむ道徳教育
    ―道徳的価値の自覚を深める道徳の時間の工夫・改善―


     道徳の教科化に向けて、道徳教育やその要である道徳の時間をより充実させるために取り組んだ、研究の概要と実践について発表されました。道徳的価値の自覚を深めるため、教師の具体的な手立てとして、授業の導入や発問、話合い、学習形態、板書等のさまざまな場面での工夫が紹介されました。


    協議

     発表1、2の内容を踏まえ、自ら考え、学び合う道徳の時間を行うための手立てや、学び合える雰囲気作りや安心感を生む環境づくりのために大切なことなど、二つの発表から学んだことを中心に協議を行いました。


    指導助言

    〈発表1について〉
     ピア・サポート活動を全校体制で推進し、健全な自尊感情や相互信頼関係を豊かに育んでいるのは素晴らしいことです。道徳の時間では、三つの明確な指導観(価値観・児童観・教材観)をもって授業に臨む他、振り返りカードやワークシートを道徳ファイルにまとめ、ポートフォリオとして活用するなど、児童の道徳的価値の理解へつなげるとても良い取組が見られました。

    〈発表2について〉
     若手の先生方が中心となって提案する、開発的な授業へのチャレンジは素晴らしいことです。「道徳的価値の自覚を深める」という主題について、「自覚を深める」のは難しいことですが、自分との関わりで道徳的価値を捉えさせ、自己決定や自己理解をさせるという意味では良い研究テーマでした。自分の考えを小グループでの対話で表現する取組や、教材を全員で共有できる体制など、是非今後も続けていただきたいと思います。
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    •  参加者の感想
    • 研究校の具体的な発表や実践の成果がよく分かり、とても勉強になりました。カラー印刷の資料や研究紀要など、詳しい資料もたくさんいただき、明日から自校で即実践できそうなくらい、大変参考になりました。
    • 研究発表をグループ協議で共有した後に、改めて質疑等の時間を設けてあり、学びを深めることができました。
    • 「特別の教科道徳」の実践に向け、他校の先生方の不安が自分と同様でしたが、和井内先生の示唆によって解消のヒントが得られました。
    • 教師自身が道徳的価値についてきちんとした考えをもち、理解することが大切だと感じました。


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