小学校外国語活動の充実に向けて、県総合教育センター研究調査部と真岡市の小学校からの発表がありました。発表後、研究協議を行い、外国語活動に関するそれぞれの取組や課題等の情報を交換することにより充実した部会となりました。
発表1 小学校外国語活動の更なる充実に向けて
県総合教育センター研究調査部から、外国語活動の授業を充実させるための提案発表がありました。「見通す」「モデル」「場面設定」を視点にして授業を組み立てていく方法の一部が、リーフレットを使って紹介されました。リーフレットの活用方法として、ミニ校内研修を実演するなど、教師が安心して外国語活動の授業に取り組めるよう工夫された内容でした。
発表2 コミュニケーション能力の素地を養うための外国語活動の在り方
― CLILの実践を通して―
多様で豊かな本物の文化等を取り入れた「CLIL(内容言語統合型学習)」の理論と、「Hi,friends!」の内容との関連を図り、児童が自然に英語に触れ、楽しく活動できる授業の実践発表がありました。
英語を覚えるのではなく、一人一人の個性が生かされ、協同しながら学べる授業の実践であり、すべての児童が、活動を通して英語を学ぶ楽しさが感じられる授業づくりに参考になる内容でした。
協議
協議では「教科化を見据えて、今、すべきこと」について、それぞれの立場からの意見交換をしました。ALTとの連携や、めあての提示方法、他教科との関連等の課題もありましたが、子どもに身近な教材の工夫や挑戦している教師の姿を見せるなど、前向きに授業づくりに取り組む意見も多く聞かれました。
指導助言
宇都宮大学大学院の渡辺浩行教授からは、小学校で外国語活動をする意義について指導助言がありました。教師が英語を楽しむこと、児童が互いに認め合う関係性を構築することをベースに、アウトプットを急がずにインプットを大切にして、英語でコミュニケーションをする楽しさを存分に味わわせてあげることが大切であることを確認しました。