学校と地域の円滑な連携・協働のためには、地域住民や学校との連絡調整を行うコーディネーターの存在が必要です。
本部会では、研究報告や事例発表、協議を通して、コーディネーターの活動による効果や課題を確認し、学校と地域のよりよい連携・協働を推進するためのコーディネーターの在り方について考えました。
発表1 学校支援のためのコーディネーターに関する調査研究報告
学校支援に関するコーディネーターの配置や活動状況について、アンケートやヒアリング調査結果から、コーディネーターの現状や課題等を明らかにし、今後のコーディネーターによる活動の充実を図るための方向性について発表がありました。
発表2 学校支援のためのコーディネーターの活動の実際Ⅰ
-日光市立大沢小学校地域コーディネーターの取組-
日光市立大沢小学校での地域コーディネーターとしての実践事例をもとに、「地域コーディネーター配置のポイント」や「地域と学校をコーディネートする際のポイント」について発表がありました。
発表3 学校支援のためのコーディネーターの活動の実際Ⅱ
-塩谷町での地域教育コーディネーターの取組-
塩谷町では、社会教育指導員が地域教育コーディネーターを兼任し、町内全ての学校(3小学校・1中学校・1高等学校)におけるコーディネートを行っています。コミュニティセンターとの連携や生涯学習講座の受講生に協力を求める等の工夫により、連携を充実させている発表がありました。
協議・指導助言
研究協議では、宇都宮大学地域デザイン科学部石井大一朗准教授の進行で、参加者がグループを作り、三つの発表を基に情報交換を行いました。さらに、各グループでの協議の内容を全体で共有しながら、発表者への質疑応答等を行い、コーディネーターの在り方について考えました。
コーディネーターの活動内容や在り方については、各学校、各地域の実態によって多様ですが、コーディネーターの活動が充実することにより、学校の教育活動が充実するだけでなく、地域の活性化や地域づくりにつながることを確認することができました。