参加案内
- 栃木県教育研究発表大会
- 平成29年度 栃木県教育研究発表大会
- 児童・生徒指導部会Ⅰ
- 部会テーマ:児童・生徒指導上の諸問題の未然防止に向けて
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本部会では、市教委・中学校、県教委事務局学校教育課・特別支援教育室、総合教育センターから学校での実践や調査研究についての発表がありました。また、発表を参考に、児童・生徒指導上の諸問題の未然防止に向けて研究協議が行われました。
【発表1】
教員の同僚性を発揮した新たな不登校生徒を作らないための取組
-魅力ある学校づくり調査研究1年目の報告-
全ての児童生徒にとって、学校が安心感・充実感を得られる活動の場になるよう、校内研修や教科部会に着目した組織的な取組についての発表がありました。
【発表2】
高等学校における支援情報の引継ぎに関する調査研究
発達障害のある生徒が高校卒業後も適切な支援を受けられるようにするため、生徒の支援情報を「引継書」に集約し、大学や企業等に引き継ぐ取組について報告がありました。
【発表3】
望ましい人間関係づくりに関する調査研究報告
児童生徒と教職員に対して実施した「他者との関わりに関する質問」と「望ましい人間関係を構築している児童生徒の姿に関する質問」の相関分析の結果から考察された、児童生徒の望ましい人間関係を育むための教師の手立て等について紹介がありました。
【研究協議】
「児童・生徒指導上の諸問題の未然防止に向けて」というテーマで研究協議を行いました。三つの発表を受けて、教員、教育行政、大学生、一般のそれぞれの立場から意見が交わされました。
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- 【参加者の感想】
- 児童生徒にとって学校は、安心感や充実感が得られる活動の場であることを改めて実感しました。多忙な日常の業務の中においても、教職員は力を合わせて、情報の共有化を図りながら児童生徒のために取り組んでいく必要があると感じました。
- 支援を要する児童生徒が、持っている力を発揮して進路先で活躍することができるために「引継書」が重要になるということと、そのためには、引継書の作成において本人・保護者の同意を得た上で、面談を通して記載内容について合意形成を図ることが大切だと思いました。
- 望ましい人間関係づくりの相関関係は客観的で興味深いものでした。働きかけとして、「話を聞くことの大切さを実感させる」、「感謝される喜びを実感させる」、「異年齢交流の機会を設ける」などの紹介がありましたので、実践していきたいと思います。
- 児童・生徒指導の現状や、先生方が実際にどのような手立てをしているのかを学ぶことができました。大学卒業後は教員になり、先生方が研究された内容を参考にして実践していきたいと思います。