今日の学校教育では、「深い学び」の実現が求められています。中学校の先生からは、企業の在り方について考えた公民的分野の授業実践、高等学校の先生からは、第一次世界大戦に至る過程について考えた「世界史B」の授業実践について発表が行われました。質疑応答の後には、小・中学校、高等学校、行政関係者に分かれて、「深い学び」について研究協議を行いました。宇都宮大学教育学部熊田禎介准教授から指導助言と「社会的な見方・考え方」の捉え方、大学での「深い学び」の取組について御講話をいただきました。
【発表1】
「社会を見つめ 社会と関わる力」を育む授業実践を目指して
「企業の企画書」を作成していく過程で、他者の意見を聞き、多面的・多角的に考える授業実践が紹介されました。活用したワークシートの紹介や学習形態を工夫など、様々な手立てが紹介されました。
【発表2】
学びの過程を重視した授業実践を目指して
生徒が主体的に学びに参加する手法として、KP(紙芝居プレゼンテーション)法を活用した授業実践について紹介されました。生徒が考えた用紙を黒板に貼りながら分かりやすく伝える提示手法などについて、どのように授業で活用するのか、実演を交えての説明がなされました。
【研究協議】
「社会、地歴・公民科において『深い学び』を実現する手立て」、「生徒の『深い学び』を見取る方法」の二つについて協議し、ワークシートにまとめました。協議の後には三つの班から協議内容を発表していただき、『深い学び』を実現するために大切だと考えられることを全体で共有しました。
【指導助言】
宇都宮大学教育学部の熊田禎介准教授より、発表の指導講評、「社会科の見方・考え方」の捉え方、大学教育で行われている「深い学び」の取組などについて御講話をいただきました。