小学校外国語活動の充実や教科化についての説明が県総合教育センター研究調査部から、また小中一貫教育における外国語活動の充実を図った実践についての発表が、大田原市の小・中学校からありました。発表後、研究協議を行い、外国語活動に関する小中連携のそれぞれの取組や課題等の情報を交換することにより充実した部会となりました。
【発表1】
次年度からの小学校外国語教育
総合教育センター研究調査部から、次年度からの移行措置で必要な「読むこと」、「書くこと」に関しての指導内容について説明がありました。さらに、文部科学省発行の資料「小学校外国語活動・外国語研修ガイドブック」に示されている言語活動の例が、実演を交えながら具体的に紹介されました。移行期間を間近に控え、教師が安心して外国語活動の授業に取り組めるよう工夫された内容でした。
【発表2】
小中一貫教育における外国語活動の充実
-コミュニケーション能力の育成に向けて-
大田原市においては9年間の系統性を意識した小中一貫教育が実施されています。それに基づいた外国語教育を充実させるための取組について、具体的な発表が行われました。また、ICTの活用やプログラミング教育など、現在求められている様々な内容を取り入れた実践報告も行われました。英語によるコミュニケーション能力等の育成のための授業づくりに、大変参考となる内容でした。
【協議】
「小中連携に関して、現在行っている取組」等について、参加者それぞれの立場からの意見交換をしました。打合せのための時間の確保が難しいことから、学校全体として十分な体制を整える必要があるなど課題も出されましたが、学びの系統性を重視した小中連携の取組には大きな意義があるという前向きな意見も多く聞かれました。
【指導助言】
県教委事務局学校教育課の鈴木寧子副主幹から、小学校で外国語活動の充実を図るための指導助言がありました。コミュニケーションの重要性を意識した活動の手立てや、まずは中学年において、文字に対する意識を高めさせていくことが大切であることなど、移行期間を控えた先生方へ明確な助言をいただきました。小中学校の連携のための最初の一歩として、「お互いの心の距離を縮め、力を合わせて新しい英語教育に向き合っていきましょう」という心強いエールが贈られました。