本部会では、小山市、佐野市、総合教育センターでの調査研究の成果について発表がありました。
【発表1】
小山市における教育の情報化に向けた取組
小山市から、「教育の情報化」を通した教育の質の向上を目指し、情報教育研究員とともに検討し、実践した内容について発表がありました。情報モラル教育の推進やICT機器等を活用した分かりやすい授業の在り方、学校教育情報の安全・安心な管理・運用、働き方改革支援、校内研修の在り方などについての実践事例を中心とした内容でした。
【発表2】
児童生徒のICT活用を指導する能力向上の研究
佐野市教育センターが「教員のICT活用指導力チェックリスト」をもとに、「児童生徒のICT活用を指導する能力」を向上させるためには、どのようなことが有効であるかについて研究した成果と課題についての発表がありました。
小学校ではICT活用指導マニュアルを自作して活用した事例や、栃小教研での研修の様子など、中学校では総合的な学習の時間の活用事例やプログラミング教育の実践例など、具体的な内容でした。
【発表3】
タブレットの活用に関する調査研究報告
-授業におけるタブレット活用事例集の作成-
「児童生徒一人一人の確かな学力を育むために、タブレット活用事例等を掲載した資料を作成することで、授業等におけるタブレットの活用促進を図る。」という目的のもと、今年度行われている調査研究の成果について紹介しました。小、中、高校それぞれの学校で行われた実践事例について、パンフレットを用いて紹介しました。実際にタブレットを用いて参加者にWeb会議システムを体験していただく場面もありました。
【指導助言】
宇都宮大学教育学部の川島芳昭准教授から、各発表の内容に対して指導助言がありました。更に、その内容をもとに、AIにできない新しい物を生み出す力が人間にはあることや、その力を伸ばすためには、教科横断的な学習が必要なこと、アナログとデジタルを融合させることの大切さ等についてもお話しくださいました。