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いじめの傷は一生残るもの

「先生  子どもや保護者の心の叫びが聞こえますか?」
− いじめ問題・教師のおさえどころ − 

「先生、なぜ気付いてくれないの。もっとちゃんと見ていてよ!」
いじめられている子、まわりで見ていて気にしている子の心の叫び

自分がチクッたことがばれたらと思うと、子どもからは何も言えません。
心の底で「先生、気付いて!」「私を助けて!」「あの子を救ってあげて!」と叫ぶことしかできないむなしさを感じています。子どもの心の叫びに気付くために、日頃から子どもの様子を丁寧に観察することが大切です。

「先生に言ったって何もしてくれないじゃないか!
  やっとの思いで話したのに、先生、一体どうなってるの?」

いじめられている子、その保護者の心の叫び。

いじめの訴えがあったら、全教職員が協力し合い、子どもから目を離さないようにし、先生が自分を守ってくれている実感が持てるようにします。
また、学校では、いじめを解決するため、今どのような対応をしているかを丁寧に保護者に連絡します。

「先生! こんなこと、したくてやってるんじゃないよ!
  言われたとおりにしないとひどい目にあうんだ!」

いじめられている子の心の叫び

その子の行動に、普段と違う不自然さを感じるところはありませんか。遊び仲間のグループの中にも、いじめが潜んでいることがあります。気になることがあったら、ためらうことなく、個別に話しかけて様子を聞いてみます。

「先生は、私が積極性に欠ける暗い子だって…。
  だれだってこんな目にあっていたら明るくなんてなれないよ!」

いじめられている子の心の叫び

どことなく表情が暗く、元気が感じられない子は、何らかの問題を背負い、苦しんでいることもあります。その子を取り巻く環境の調整や、個別のケアをすることが必要です。

「先生がいじめのきっかけをつくったんじゃないか!」
いじめられている子、まわりで見ていて気にしている子の心の叫び

教師から注意を受けることの多い子や、教師に気に入られているように見える子へのかかわり方が、時にはいじめを誘発してしまうことがあります。
子どもは実によく教師の言動を見ています。

「いじめること以外に、何一つ楽しいことなんてないさ。
   この気持ち、先生なんかに分かるもんか!」

いじめている子の心の叫び

いじめる子が抱く欲求不満や自己否定感などのマイナスのエネルギーを、学校生活の中で、プラスのエネルギーに転化させることが大切です。時を忘れて熱中させることができる時間の創造こそ、教師にとって大きな課題です。

「解決したと思っているのは先生だけ!
   もう先生なんて頼らない。苦しいけど耐えるしかないんだ。」

いじめられている子の心の叫び

すぐに当事者同士を会わせ、謝罪させるような指導は、水面下でのいじめをエスカレートさせてしまいます。いじめの重大さ、根深さを考えれば、一度の謝罪ですべて解決ということはありえません。いじめの再発を防ぐためにも、双方の保護者の協力を得ながら、あくまで学校全体で慎重に対応します。

「またいじめが起こらないか、怖くてたまらない。
   先生、ずっと気にかけていてほしい!」

いじめられている子、その保護者の心の叫び

一度いじめを経験した子やその保護者は、解決後もずっと不安から逃れられずに苦しんでいるものです。教師は大丈夫と思っても、その子や学級全体への目配りは絶えず行います。その後の状況確認など、個別の話し合いも、家庭訪問などにより継続していきます。

「わが子はいじめにあって今も苦しんでいるのに、
   いじめた側の子が学校生活を楽しんでいるのは、どう考えてもおかしい!」

いじめにあった子の保護者の心の叫び

いじめにあった子の安全確保のため、いじめる子に対して、校内の教室以外の場所で特別の指導計画を立てて対応したり、状況によっては出席停止などの処置を検討することも必要です。また、生きがいをもって、両者が共に楽しい学校生活を送れる環境づくりのため、学校と保護者が連携を密にし、いじめられている子やいじめる子の心情を理解するように努めます。いじめられている子の保護者には、指導の方針や実際の対応などについて、丁寧に伝え、理解してもらうように努めます。

いじめ問題は、家庭と学校が連携しなければ、解決できません。
学級担任をはじめとする教職員は、いじめ問題に対して、一人で対応せずに、学校全体で組織的に対応します。

栃木県総合教育センター 障害児教育・相談部 028- 665-7211

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