遊行柳 | |
遊行柳(ゆぎょうやなぎ) |
遊行柳
4月20日に、芦野(あしの)の遊行柳を訪ねます。
ここは、芭蕉(ばしょう)の敬愛した西行法師(さいぎょうほうし)が、
道のべに清水流るる柳陰
しばしとてこそ立ちどまりつれ
と歌を詠んだと伝えられる場所です。
「清水流るる柳」を見たいという願いが今こそかなった、と芭蕉は感動しており、ここで詠んだ句は、
田一枚 植ゑて立ち去る 柳かな
でした。
句意は次のような内容です。
西行は「しばしとてこそ立ちどまりつれ」とうたったが、私も、この木陰で西行の心をしのび、田植えのさまを眺めているうちに、すでに一枚を植え終わるまでの時間を過ごし、ようやく立ち去っていくことだ、この柳のもとを。
遊行柳