水を教えた白さぎ
水を教えた白さぎ〔上三川町(かみのかわまち)〕

昔、三川の村でしばらく雨が降らずに人々が困っていました。
郷倉(ごうぐら)に備えてあった米も底をつきはじめたころ、東北(とうほく)の大井沼(おおいぬま)のそばの森から、大きな水柱が、天に昇っているではありませんか。
その水柱は、何百という白鷺(しらざき)の群れでした。
里長は、早速みんなでその場所を掘らせました。
すると、水の柱が空高く吹き上がりました。
三川の里人たちは、やしろを建ててあがめました。
それからも夏になると、このやしろの森に白鷺が舞い降りてくるそうです。