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徒然草 |
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『徒然草(つれづれぐさ)』 足利(あしかが)の染め物 |
鑁阿寺(足利市)
兼好法師(けんこうほうし)の『徒然草』は鎌倉時代(かまくらじだい)末期の随筆です。
第216段に、足利の染め物の話があります。
鎌倉幕府執権の北条時頼(ほうじょうときより)が、鎌倉の足利義氏(あしかがよしうじ)の屋敷を訪ねたとき、時頼が「毎年いただく足利の染め物が、待ち遠しいですね」と言うので、義氏は着物を作ってさし上げたという話です。
御家人(ごけにん)である足利氏は鎌倉に住みましたが、名字の地である所領は下野国(しもつけのくに)足利であり、義氏も晩年は足利に住んで鑁阿寺(ばんなじ)を完成させました。