那須の九尾の狐
お伽草子(おとぎぞうし)『玉藻の前(たまものまえ)』・謡曲『殺生石(せっしょうせき)』 那須(なす)の九尾の狐


殺生石

那須町(なすまち)湯本(ゆもと)の殺生石の話は、室町時代(むろまちじだい)のお伽草子『玉藻の前』に書かれています。

金色の毛で九本の尾をもって飛ぶ妖怪の狐が荒らしまわっていましたが、那須野(なすの)で討ち取られました。
狐は大岩になって落ちましが、岩になっても毒気をはいていました。
その後、玄翁禅師(げんのうぜんじ)がその岩を割って、狐の魂をみちびいたという話です。
この話は謡曲にもなり、能で演じられました。