足尾と渡良瀬川
足尾鉱毒事件(あしおこうどくじけん)と渡良瀬川(わたらせがわ)を描いた文学

田中正造(たなかしょうぞう)は、足尾銅山の鉱毒被害を訴えましたが、鉱山の停止は実現しませんでした。
政府は、鉱毒被害を治水問題にすりかえて、渡良瀬川下流に貯水池をつくる案を出しました。
栃木県(とちぎけん)は、下都賀郡(しもつがぐん)谷中村(やなかむら)を廃村として、そこを遊水池としてしまいました。
谷中村民や田中正造の廃村反対運動と県の強制破壊の様子は、荒畑寒村(あらはたかんそん)の『谷中村滅亡史(やなかむらめつぼうし)』(岩波文庫)や城山三郎(しろやまさぶろう)の『辛酸(しんさん)』(中公文庫)に描かれてます。


谷中村役場跡


えんぬいばし


延命院跡


現在の渡瀬遊水池