栃木の方言
発音の特徴

(1)アクセントが無い(県の南西部を除く)

1つの単語の中に、高い音節と低い音節がありますが、栃木県(とちぎけん)の場合には、ほとんどの地域でその高さのきまりがみられません。

(例)「橋」と「箸」、「雨」と「飴」など


(2)濁音の多用(県の北部)

ある単語の2音節以下のカ行音やタ行音は濁音となります。

「サカ」→「サガ」

「アキ」→「アギ」

「カ(書)ク」→「カグ」

「オトコ」→「オドコ」


(3)尻上がりの話し方

文節ごとに後ろの方の音節が軽く上がるという特徴があります。

「それから」「そうすると」「きのう(昨日)は」などと言う場合、後ろの音節に近づくにしたがって、声の調子が上がっていきます。


(4)「イ」と「エ」の発音の区別があいまい

「エスカレーター」→「イスカレーター」

「お医者さん」→「オエシャサン」

「衆議院議員」→「シューギエンギエン」


(5)「アイ」は「エー」

「ダイコン」→「デーコン」

「見ない」→「ミネー」