異なる立場・時代の史料を比較して歴史的事象を考察させる授業

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史料を用いた授業は、史料の文章が生徒にとっては難解であることなどから、教師も敬遠しがちではないでしょうか。しかし、歴史は史料に基づいて叙述されているのであり、史料は歴史を学ぶ入口の一つであるといえます。

 史料は、同じできごとでも、記した立場によって主張が異なっており、後世に記された史料であれば、同時代の史料とは異なった評価をしている場合もあります。異なる立場による複数の史料を比較・検討することで、できごとの真相に少しでも迫ることができ、歴史の面白さを生徒が感じることができるとともに、多様な視点から歴史的事象を考察する力を育成できると考えました。

 この事例では、承久の乱について記した複数の史料を取り上げました。承久の乱については、当事者(朝廷側と幕府側)双方の記した史料が残っており、後の時代にも異なる立場からの再評価が行われています。つまり、同時代の史料としては、乱の発端になった『北条義時追討令』と、これに対して鎌倉幕府がどのような対応をしたかを記録した『吾妻鏡』が残されており、再び朝廷と幕府が争った南北朝時代には、『神皇正統記』と『梅松論』のなかでそれぞれ承久の乱が論じられています。このように、「幕府」と「朝廷」、「事件の当事者」と「後世の歴史家達」という、異なる立場による史料が残されており、同じ歴史的事象について多様な視点から学ぶ題材として、適切なテーマであると考えました。

 なお、史料は、生徒にわかりやすいように、かなり大胆に意訳したものを用意したほか、ワークシートを用いて、生徒が積極的に授業に取り組めるように配慮しました。 この教材キットは「平成17年度調査研究 高等学校における教科指導の充実」として発表した事例をもとに作成しました。)

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