平成30年度 算数専門研修

平成30年度 算数専門研修・数学専門研修(中) 研修報告
目  的算数科と数学科(中学校)における数学的に考える資質・能力を育成するための指導の在り方について理解し、小・中学校の関連を意識した授業づくりを通して、指導力の向上を図る。
日  時平成30年8月8日(水) 9:30~15:00
対  象算数科、数学科(中学校)を担当する教員
研修内容1 講話「数学的に考える資質・能力を育成するための指導の在り方」
2 講話・研究協議「算数科・数学科における現状と課題~全国学力学習状況調査より~」
講  師宇都宮大学 准教授 牧野 智彦 氏
総合教育センター職員
研修の様子

受講者の声
  • 子どもが考える授業を重視してきたつもりでしたが、「考える」という言葉の意味は、実際に何をすることなのかが曖昧であったということに気付かされました。面倒なことや手間がかかることを行うなど、子どもたちがよりよいものを求めていくような状況をつくり、真の「子どもが考える」授業を行っていきたいと思います。
  • 今までは授業の内容のみを板書していましたが、子どもが授業中にどんなことを考えたのかについて、授業の終盤、授業中に振り返ることができるように、教師と児童、児童同士のやりとり等からの発言(思考)を板書することを実践していきたいと思います。
  • 算数の課題である「割合」に焦点を当て、解決策を探ることによって、算数・数学は系統性を意識して指導にあたることが重要であることを再認識しました。子どもたちに付けるべき力を身に付けさせていくために、全教員で系統性や関連性を意識して授業に取り組んでいくとともに、中学校とも連携を図ることによって、9年間の確かな学びにつなげていきたいと思います。やよさをしっかりと捉え、それを子どもたちに気付かせるような授業を行うことによって、子どもたちが考える授業、子どもたちの実生活につながる授業になることを学びました。
研修担当者からのメッセージ
 新学習指導要領で求められる算数科・数学科における資質・能力について理解するとともに、今までの指導を振り返り、改善点や今後の指導で重要視すべきことについて考えていただきました。小中合同班で「割合」の課題について協議することによって、様々な視点から改善策を見いだすだけではなく、小学校と中学校の指導の相違についても活発に意見交換をしていただきました。受講された先生方には、講話、研究協議を通して抱いた思いを大切にして、今後の授業に生かし、子ども一人一人の数学的に考える資質・能力の向上につなげていただきたいと思います。