閉校にあたって
学校長 川 俣 幸 雄
烏山高等学校は、少子化に伴う県立学校の再編計画により、平成20年度から募集停止となりました。一方平成20年4月には、本校と烏山女子高等学校とが統合した新烏山高等学校が誕生しました。そして、本校は平成22年3月をもって閉校することとなりました。
歴史を辿れば、本校は、明治40年4月28日、川俣英夫先生が私財をなげうち、秋葉町に私立の各種学校、「烏山学館」として開校しました。翌年、この堂平の地に腰を据えて以来、地域の多くの方々にも支えられながら、明治44年2月に「私立烏山中学校」、また大正13年4月には「県立烏山中学校」、さらには戦後の学制改革により「烏山高等学校」とその名称を替えながらも、現在までその歩みを止めることなく発展を遂げて今日に到りました。平成19年10月19日には創立百周年記念式典を挙行し、平成22年3月1日をもって、創立以来計15,691名の卒業生を社会に輩出いたしました。
創立者川俣先生は常々「忠孝」の精神を生徒のみならず教職員にも説かれ、感化を受けた人々はこれを代々本校の最重要精神と位置付け、継承しました。さらに戦後は、「川俣精神」を新たに表現した形として校訓「至誠・不屈・礼儀・協同」が制定され、川俣先生の志は現在に至るまで脈々と受け継がれてきたのです。そうした本校がここに閉校を迎えることは、時代の流れとはいえ、痛恨の極みとの思いを禁じ得ません。
平成20年4月7日、「進学に力点をおいた男女共学校」と位置づけられた新烏山高等学校が開校しました。平成20・21年度と、新旧烏高が混在する2年間を経て生まれ変わる烏山高等学校は、本校と烏山女子高等学校の歴史と伝統を受け継ぎ、新たな飛躍を遂げることを確信しております。
終わりになりましたが、創立以来、本校を育て支え続けていただいた地域の方々、また物心両面で絶えず支援いただいた同窓生、PTAの方々には深い感謝の意を表し、さらに生徒指標「志高く 心豊かに 明日を創る」に基づいて、新烏高生の飛翔を願いながら、閉校にあたってのごあいさつといたします。
【閉校式】
【校旗収納?】 【校旗収納?】
【閉校宣言】 【学校長と同窓会役員のみなさま】