学校長挨拶

その先にある未来へ


 高校3年間は、長い人生の中で考えると、ほんの1ページでしかないかもしれません。しかし、自分らしく生きるために必要となる力の基盤をつくり、心身ともに大きく成長する大切な3年間でもあります。


私は、高校が進学や就職のための単なる通過点であってはならないと考えています。高校卒業後の第一歩をしっかり踏み出すことはもちろん大切なことですが、その後の何十年という人生の中では、誰もが、仕事のこと、家庭のこと、社会生活のことなど、様々な課題に直面することでしょう。人生はプラン通りには進まず、時には遠回りすることもあるかもしれません。人はそのたびに、自分の人生観や価値観と向き合い、周囲の人たちと協働しながら、目の前の課題を乗り越えて生きていきます。そのような人生への船出を前に、高等学校では、卒業後の進路のさらにその先にある未来を見据え、様々な体験学習、ボランティア活動、さらには探究的な学びを通して、自分の生き方や社会との関わり方についてしっかり考えさせ、一人一人のキャリア形成を促す教育が必要だと考えています。


そのため本校では、学校教育目標として、「社会人・職業人として自立できる人間を育てる」を掲げ、キャリア教育を軸にした教育活動を展開しています。具体的には、1年生全員が総合的な探究の時間「職業と進路」に取り組み、自己や社会をみつめる学びを深めています。また、2年生からは、生徒の興味、関心に応じて、人文・数理・生活・福祉・情報ビジネスの5つに分かれたコース別学習を展開し、特色ある多様な科目を選択できるようにし、一人一人のキャリア形成を支援しています。


このような教育活動を実践するためには、私たち教職員が一丸となって生徒たちへの丁寧な指導に取り組むことが重要です。また同時に、地域の多くの方々から学校に対する御支援、御協力をいただくことが大切と考えています。壬生町にある唯一の県立高校として、日ごろお世話になっている地元壬生町をはじめ、地域としっかりスクラムを組み、生徒たちの教育環境の充実につなげていきたいと思います。


生徒に呼びかけている目標は「ステップアップ プラスワン もう一歩がんばる壬生高生」です。今の自分からあと一歩前進したいと思っている生徒たちを応援する学校。それがこの壬生高校です。


壬生高等学校 校長
長 裕之