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1.タイボランティア活動のはじまり 本校は、平成3年度に創立30周年を迎え、その記念事業の一環として教育基金が設立され、その活用方法として「見つめよう地域から世界を」の目標を掲げ、日本の隣国である東南アジアに目を向けて、この地域の中で本校が目指す国際性とボランティア体験により、国々のおかれている実情を正しく把握させ、「ともに生きる心」と「相手を思いやる心」を養い、グローバルな感覚を身につけさせる目的でボランティア活動が計画された。 その背景には、本校が福祉機器製作と交流活動を地域の養護学校や福祉施設において継続的に活動してきた経緯があったからである。また、平成2,3年度の2ヵ年間、栃木県教育委員会から「福祉教育指定校」の指定を受けるとともに、平成元,2,3年度の3ヵ年間にわたり栃木県社会福祉協議会から「学童・生徒のボランティア活動普及事業協力校」の指定を受けたことも、タイボランティア活動が計画される要因のひとつでもあった。 さて、東南アジア諸国の中で、なぜタイが選ばれたかというと以下の理由からである。
①国の治安の問題や日本の諸団体からの援助やアドバイスが得やすい。 ②本校の活動目的の諸条件を満たす受け入れ施設がある。 ③当時、本校にタイ出身の「タナポン・スクマルチャン」という生徒が在学しており、現地の正確な様子を知ることができた。また、現地との連絡にも活躍してくれた。 ④当時、中東において湾岸戦争が勃発しかねない緊迫した状況にあったため、生徒の安全性を考慮した。 ⑤継続的な活動をするための条件を満たしていた。 ⑥現地において、我々の活動をサポートをしてくれるNGOメンバーのバックアップ体制が充実していた。
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