2日間にわたり、3講座ずつ実施。
課外終了後、生徒は自転車または借り上げバスで移動。13:30から実験講座開始、アンケート記入後16:00頃終了した。
「どのようにものがみえているのか」
南伸昌先生 19名参加
「ものを見る」ということを光の性質や目の構造といった観点から掘り下げる。それにより、理科で学ぶ事柄が身の回りの現象と深く結びついていることを実感する。
①現れる十円玉
②屈折率の違いと透明なものの見え方(濃度・温度による屈折率の変化、消えるアクリル棒)
③蜃気楼の作成
④レンズに入った光の進行方向
⑤目の機能確認と虚像の見え方
「光の吸収を利用した過マンガン酸カリウム溶液の濃度測定」

山田洋一先生 16名参加
化学変化が起こるときに溶液の色が変化する化学反応を題材にして、色の濃さを調べることが化学反応の量的な関係を知る一つの手段であることを学ぶ。
①過マンガン酸カリウム水溶液にシュウ酸溶液の体積を変えて混合した溶液を混合し、分光光度計で吸光度を測定し、検量線を作成する。
②河川水を検量線に当てはめC.O.D.を求める
「染色体の異常性」
上田高嘉先生 16名参加
ヒト、タイリクバラタナゴ、ゼブラフィッシュなどから染色体標本を作製したい細胞分裂中期像を観察することで、染色体・DNA・および細胞分裂の関係を理解するとともに、染色体異常の身近さを認識する。
「放射線を捕まえよう」

堀田直巳先生 13名参加
アルコールとドライアイスを用いて霧箱を作成し、放射線の存在を認識する。
①放射線について(陰極線、X線、ウラン、電子、原子核、放射能、宇宙線、陽電子、中性子、自然放射線、人口放射線)
②簡易型霧箱の説明
③簡易型霧箱の作成と放射線の軌跡の観察
「活性炭を用いた吸着の実験」
南伸昌先生 18名参加
活性炭が汚れや臭いなどをどのように取り除いているのかということを、「吸着」をキーワードに見直し、実験を通じて「吸着」の効果を実感する。塩酸とアンモニア水それぞれにフェノールフタレインとメチルオレンジを加えた4種の溶液に活性炭やシリカゲルを加えて観察する。そのことにより、水溶液中の有機物の除去に活性炭とシリカゲルのどちらが有効か考察する。
「DNAの抽出」
井口智文先生 23名参加
DNAと染色体の関連性・つながりを意識、理解するための実験と観察を行う。
①ブロッコリーからのDNAの抽出→染色液によるDNAの確認
②タマネギの鱗葉表皮細胞の観察
③タマネギ染色体の観察