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1.行事名

サイエンスダイアログサイエンスダイアログ

2.実施日時

平成24年9月28日(金)

3.実施場所

本校 生物実験室、生物講義室、化学講義室、物理講義室、社数室

4.参加者

1年生希望者

5.実施概要

サイエンスダイアログの様子基礎生物学
「地衣類ホシゴケ科の系統と形態形質の変化」
講師:Andreas FRISCH 博士(ドイツ)(独)国立科学博物館
会場:社数室 参加生徒:24名
パワーポイントを用いた簡単な自己紹介と研究の紹介をしたあと、地衣類の採集について指導を受け、全員で外に出て実際に採集を行った。講師が木や石についた地衣類を実際に見せて説明してくれ、生徒たちは興味を持ってすすんで採集に取り組んだ。その後実験室に戻って、各自採集した地衣類を顕微鏡で観察した。大変実践的な講座で、生徒たちも参加した実感を持つことができ、有意義な講座であった。

情報学
「大規模マルチメディアコーパスによる映像合成に関する研究」
講師:Sebastien POULLOT 博士(フランス) 情報・システム研究機構
会場:生物講義室 参加生徒:22名
主にパワーポイントを使用しての講義であった。多量の情報を使いやすいようにまとめるのがいかに重要なことかを説いてくださった。

プロセス工学
「パラジウム膜を用いて達成しうる最大水素透過流束の評価」
講師:Alessio CARAVELLA 博士(イタリア)(独)産業技術総合研究所
会場:化学講義室 参加生徒:22名
イタリアの建築や彫刻、食べ物、教育制度について触れたあと、ご自身の研究分野であるパラジウム膜を使用して水素を取り出すメカニズムについて説明してくださった。パワーポイントを使用して、分子を動かしながら説明してくださったので、生徒は興味深く話を聞いていた。最後に、科学者として仕事をしていくのに英語が不可欠であること、英語を使えれば多くの情報を得ることができ、自分の研究のプラスになるということを語られた。

物理学
「中性子過剰な希土類同位体の崩壊分光」
講師:Par-Anders SODERSTROM 博士(スエーデン)(独)理化学研究所
会場:物理講義室 参加生徒:21名
講師の先生の出身国であるスウェーデンの話から始まったが、パワーポイントが分かりやすく、またビデオで美しいオーロラのシーンも見られて、生徒たちは話に一気に引き込まれたようであった。専門の話への導入である「ワイングラスにワインを注ぐシーンからいかに科学的な考察につなげることができるか」という話も大変興味深いものであった。ご専門の宇宙の話もビッグバンから宇宙の構成の話等大変興味深く、質疑応答では積極的に質問が出され、生徒たちは大変満足したようであった。同行者の日本人も明るく気さくで、補助的な話もしてくださり、生徒たちはより理解を深めることができた。

基礎医学
「パイエル板のTFH細胞形成におけるToll様受容体と腸内細菌の役割に関する評価」
講師:Duncan Bruce SUTHERLAND 博士(オーストラリア)(独)理化学研究所
会場:生物実験室 参加生徒:33名
非常によい雰囲気の中、まず自分の生い立ち、出身国オーストラリアの紹介をしてくれた。同行してくださった日本人博士の体験も聞きながら、どのようにして研究者になったか、研究者になると国境を越えて研究の交流がある等の利点にも言及してくれた。後半は専門の腸内細菌の役割を説明し、それが日常生活にどのように影響を及ぼすかも話してくれた。生徒も熱心に講義に参加していた。ほぼ全員が、講義を聞いたあと、興味関心が大いに高まったと話していた。
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