調査研究
- 内地留学生研究集録(抄録)
- 令和元(2019)年度 内地留学生研究集録(抄録)
- 6 児童の安心感を高めるかかわりの在り方
― うまくいっているところに着目して ― - 那須町立那須高原小学校 吉田 佳子
- 内地留学生研究集録(49集)P23~P26
- 通常の学級において学習面、生活面で不適応を起こす児童の背景には、物事に対する「不安」があるのではないかと考えた。そこで、学級担任は「全ての児童が安心して過ごせる学級(環境)をつくる」という視点をもつことが必要なのではないかと考えた。通常の学級における特別支援教育の充実を目指し、教員が児童の安心感を高めるために、具体的にどのようにかかわることが必要かについて研究を行った。
本研究では、児童の長所や得意なこと、できていることや持っている力等を「うまくいっているところ」と捉え、そこに着目した、認めるかかわりの一つとして「ヨイ出し」について考えた。A小学校での実践を通して児童の変容と学級担任の気付きを基に考察した結果、児童の安心感を高めるためには、児童のうまくいっているところに着目した、認めるかかわりが有効であることを確認できた。