余笹川黒川合流点付近の不整合
余笹川(よささがわ)黒川(くろかわ)合流点付近の不整合

黒川右岸に露出した不整合

余笹川黒川合流点より黒川上流へ約300mの地点



平成10年8月の那須水害で大きな被害をもたらした余笹川、黒川。
その後河川の改修が進められ、それに伴って現れた不整合(ふせいごう)※1の露頭です。

上流側(右側)の岩盤は中生代(ちゅうせいだい)以前の頁岩(けつがん)およびチャートからなる岩盤です。

これを覆って重なる新第三系(凝灰岩・砂岩類)。

さらにそれらを覆う第四紀の礫岩層(れきがんそう)。

堆積時期の連続しない3つの地層が接しています。

下位の凝灰岩層を削って、その上に堆積した礫岩層です。


語句の解説

不整合(ふせいごう)※1

地層は一般に海底で土砂が堆積してできていきます。

しかし、その土地が隆起したり、海水位が下降したりして陸化したりすると、堆積が長い期間中断したり、地表面がけずられたりして地層の時代が連続しないことになります。

このようにしてできた『堆積の不連続』を不整合といいます。