平成26年度 英語専門研修

平成26年度 英語専門研修(中・高)~「解説」からコミュニケーションにつなげる文法指導~ 研修報告
目  的文法指導において、「解説」で終わらせるのではなく、文法とコミュニケーション活動をリンクさせるためには、どのような指導法があるのかについて、講話や演習を通して理解を深め、授業指導力を高める。
日  時平成26年8月12日(火) 9:30~16:00
対  象中学校、高等学校の英語科を担当する教員
研修内容1 研究協議「『解説』で終わらせない文法指導」
2 講話・演習「『解説』からコミュニケーションにつなげる文法指導」
講  師文教大学教授 阿野 幸一 氏
総合教育センター職員
研修の様子






受講者の声
    【研究協議について】
  • 導入のインプットの場面で、各班から出た色々なアイデアが参考になりました。実際に授業で使ってみたいと思います。 
  • 文法の解説ばかりではなく、生徒ができるだけ多く英語を話す場面を設けたいと思いました。 
  • 導入を生徒にとって身近で分かりやすいものにすることや、ねらいを明確にして、それを達成できる活動をしっかり考えることが大切だと思いました。それを踏まえ、中・高のつながりを意識した授業をしていきたいです。 
  • 中学校、高等学校の先生方と話し合う機会を持つことができて大変参考になりました。

    【講話・演習について】
  • 文法指導では、「形」、「意味」だけでなく、「使用(場面)」を意識していくことが大切なことが分かりました。 
  • 適切な「場面設定」をすること、そして「使い方」を指導することが大切だと分かりました。 
  • CAN-DOリストの必要性をよく理解することができました。 
  • 問題集を解かせることに終始している現状を変えたいと思いました。 
  • パターン・プラクティスになりがちな文法指導ですが、きちんと使用場面を考え、実際に使わせることでコミュニケーションにつながることが分かりました。ぜひ自校に持ち帰り、実践していきたいと思います。 
  • 今日の講話を聞いて、改めて英語は楽しいものだと感じました。英語教師として、1人の英語学習者として、一生勉強していきたいと思います。
研修担当者からの
メッセージ
 午前中の研究協議は中・高の先生方合同で行いました。中・高連携が重要視される中で、中・高の先生方が意見交換をしたり、合同で授業プランをつくる活動はいい経験になったことと思います。
 午後は文教大学国際学部の阿野教授による講話でした。阿野先生はNHKラジオ講座「基礎英語2」の講師もされており、ラジオ講座収録時に御苦労なされたエピソードなどを交え、ユーモアあふれる講話でした。
 現在求められている「生徒に英語を使わせる」授業と、文法指導の両立は中・高ともに喫緊の課題です。その課題解決に向けて、先生方が、今回の研修を通して「文法については、コミュニケーションを支えるものであることを踏まえ、言語活動と効果的に関連付けて指導する」ために、いかに授業をデザインしていくかを考えるきっかけとしていただければ幸いです。